★名建築「旧室谷邸」の記念碑完成!神戸・須磨離宮公園
神戸市須磨区離宮前町にあった国登録有形文化財「旧室谷邸」の
部材の一部を使ったモニュメントが、
このほど須磨離宮公園内(植物園入口左すぐ)に完成しました。
先日、その披露が行われましたので参加してきました。
自治会や近隣の関係者の方々がたくさん集い、
モニュメントの完成を祝いました。
この旧室谷邸は我が家から歩いて数分のところにありました。
表門屋の左手に馬の水のみ場「泉水」が、その左には馬車小屋がありました。
もちろん、馬車小屋の一部分は改造されて大型外車数台の
車庫として使われていましたが・・・。
いつもこの景色を眺めながら、室谷邸の前を通っていました。
↑完成した水飲み場「泉水」のモニュメント。赤レンガと敷石はかっての駐車場のものが使われています。
↑4月18日、近隣の人達にモニュメントが披露されました。
↑室谷邸の解説板も設置されています。
↑旧室谷邸の全景。立派な建物でした。米国出身の建築家ヴォーリズが設計した昭和初期の名建築です。
↑室谷邸の門横の馬の水のみ場「泉水」。公道に面しており、よくこの前を通ったものです。
■<神戸新聞・4月16日より>
米国出身の建築家ヴォーリズが設計した昭和初期の名建築で、2007年2月に解体された神戸市須磨区離宮前町2の国登録有形文化財「旧室谷邸」の部材を使ったモニュメントが、近くの須磨離宮公園内に完成した。保存を訴えてきた住民の思いが実を結び、山崎豊子の小説「華麗なる一族」ゆかりの旧岡崎邸跡地に設置。住民らは周辺を花壇として整備し、残りの部材の復元方法を模索している。(大月美佳)
旧室谷邸は木材商だった故室谷藤七氏の住宅として、1934(昭和9)年に完成。英国伝統の洗練された洋館で、景観上のシンボルとして地域に親しまれてきた。だが、2005年、姫路市の不動産会社が購入し、保存を望む住民の再三の訴えにもかかわらず、解体された。
一方で署名活動などが奏功し、神戸市教委が扉、はり、照明器具など部材の一部を保管し、モニュメントを制作した。高さ約2・1メートル、幅約2・6メートル、奥行き約2メートル。少年の顔のレリーフ、敷石と駐車場の赤れんがを活用し、旧室谷邸にあった水場を復元した。解説板も添えた。
設置先となった旧岡崎邸跡地は、旧室谷邸跡地から約400メートル東北の須磨離宮公園東門近くにある。敷地面積は約1400平方メートル。保存活動を進めてきた住民らによる「離宮公園・赤れんがの会」が、モニュメント周辺に旧室谷邸の間取りを原寸大でかたどった花壇造りを計画している。須磨区離宮前町のピアノ教師の女性(51)は「77年間も須磨の街を見守ってきた建物。部材の一部でも戻ってきてよかった。地域活性化の拠点にしたい」と話している。
花壇の整備は5月23日午後1時半から始める予定で、同会は地域住民、大学生や子どもたちの参加を募っている。同会TEL078・733・5222