にほんの行事と四季のしつらい(広田千悦子: 世界文化社)
暑いといいつつも、飛び交うトンボに夏から秋への季節の変化を感じる今日この頃です。
表紙の写真は群馬県の「赤城大沼白樺マラソン」です。
涼しいとこんなに走れたのだね、私!
ということで(どういうことで?)
夏の走り込み不足にも関わらず、
それなりに走れて満足です。それでは、早速、行ってみましょう!
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はじめに
ものがたりのあるしつらいを
広田千悦子
一年を通じて、めぐる季節や人生の節目に行事を行い、お供えをし、花を挿れ、日々に祈る ー 。
日本人の一生は、季節に包まれてきました。
そして今も多くの人が、
年のはじまりには、初詣に出かけ、神棚や仏壇に手を合わせ、年忌法要を行うことに表れているように
無意識のうちに、祈る姿があります。
日本人の信仰は、日々の中に織り込まれているのです。
また、日本の行事の楽しみは、
気の遠くなるような長い時を経て、
暮らしの中で息づいてきたものです。
風を詠み、月を仰ぎ、草木に見立て、
想像力をふくらませ、日々に祈る ー 。
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祈りのかたち
月を待つ
不意に見上げた夜空に思いがけず、趣のある月がぽっかりと浮かんでいるのが偶然に目に入った時など、訳もなく嬉しいものです。自然に空を仰ぐ姿勢になるせいか、胸も広がり呼吸もゆっくり深くなります。
ちなみに古の人たちにとって月とは、暦や祭りの目処として生活に欠かせないもの、そして
時に恋しい人に会いに行くための大切な明かりでした。
夜道を照らす月を、今か今かと心待ちにする胸の高ぶりは、現代の私たちとは比べようもないほど強いものだったに違いありません。
…………
月の美しさに、時折ハッとさせられませんか?
これから涼しくなって夜が長くなると、
月を愛でる時間も多くなりますよね。
楽しみです。
♫Moon river, wider than a mile
I'm crossing you in style some day〜
♫Fly me to the moon
and let me play amang the stars〜
「Moon River」と「Fly me to the moon」
でした〜