そして見事、後輩の姉の連絡先を聞き、すぐさま連絡し
⑦後輩の姉から、本日の不満を心ゆくまで、キッチリ聞く。
⑧不満を全部を聞いてから、貴女はこの後どうするの?と彼女の考えを聞く。
⑨姉がブログに書く意思を確認する。

⑩ここで初めて、仮に弟がメディアにて、エヴァ9展示会の実情を発表してしまうと
弟の業界人生命が絶たれる可能性がある
の説明をする。
⑪動揺し、どうしたら弟は仕事を辞めずに済むのか?を尋ねる姉。
⑫弟の展示会の記事執筆を、出来れば貴女の口から中止してほしい、と懇願の要請をする。
⑬躊躇する姉。
⑭弟の才能を称え、その上で、業界の仕組みを話し、僕も弟が退職しないで済むよう説得をするからの意思を伝える。
⑮ようやく要請を引き受けてくれる姉。

最初に同調を示し、次に弟が書くと、どのような結果になるのかを
最悪のケース
で話す。そしてそれを阻止できる方法も伝える。
姉が賛同しやすいように、弟を失うのは業界の損失だと
おもいっきり持ち上げる
ところで…
今回の密任における最大の難関は、実はココだった。
業界人自身は、あまり陥らない考えだが、一般的には
肉親が業界人になることを
快く思っていない
ケースが非常に多いのである。
もし姉が弟に
1日も早く業界人を辞めてほしい
と思っていた場合、この密任は文字通り、水泡と帰す…
家族が本人の生き方に同調しているのか?どうか?が最大のポイントだった…
そして、すかさず、用心に備えて、出来れば貴女も書かれない方が、弟の立場も安全ではないのか?と
提案
する。僕の要望は、見事、後輩の姉にも聞き届けて貰えた。
……
…
以上が、僕の密任計画の全容だった。
姉がブログを書くのを止めてくれた後、再び後輩に連絡した。
そして…
姉が止めたこともあり、キミも止めた方が…と諭す。
当然、後輩は素直に応じなかった。
そこで、初めて
不『書いてもムダだよ。僕が上に話し、全力で阻止するから』
と、後輩に対立の意思を伝えた。
なぜ、どうしてと突然、半狂乱する後輩。
そこで、業界の仕組みを始め、メディアの非力ぶりや、メーカーとのパワーバランスを話した。
後輩は、やはりこれらの実情を
まるで知らなかった。
だが、いくら仕組みを話しても納得しない後輩。
無理もなかった。僕も同じ立場なら彼と同じ行動をしたことだろう。
そして…
next