家族が増えたと言ってもニンゲンちゃうし。

 

かと言って「父が戻ってきたのよ」

…っていう様なユウレイ的なものでもないし。

 

早い話がセキセイインコなのよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の友人が親の介護のために実家へ戻ることになり

大量のペット飼ってたけど連れてけないってんで

引き取り手を探してたのね。

その話をチラッとしたら 母が俄然飼う気になっちゃって。

 

 

 

 

父がいなくなった後 何度もペット屋さんで

「欲しいなあ」「飼いたいなあ」って言ってたのさ。

 

寂しいはわかるけど、鳥と母の寿命を並べて考えた時に

「はいどうぞ」とは言えなくて。

以前飼ってた時 週1回のお掃除は父がやってたし

ホントに自分でお世話できるん?とも思った。

肺の病気なのに 鳥飼うって あんまりよくないのかなあとも考えた。

 

まあ今回は 何かあったら私がフォローする覚悟を決め

母が新しい家族を迎え入れることを 見守ることにしたよ。

 

 

 

 

2/19 友人のうちへ母とふたりで車でお迎えに行った。

家の前に着いた瞬間 ケータイに着信アリ。

たった今わんこが吐血した!ちょっと待って!と。

 

ほどなくして 友人がわんこを抱っこして外に出てきた。

そして目の前で息を引き取った。

実家に連れてくのは難しそうやった。 

わんこ自身がまるでそのことをわかっているかのような出来事だった。

 

ここんとこ友人は家と実家を行ったり来たりの生活をしてた。

そしてちょうど家に戻り 半日もしないうちに旅立ったわんこ。

きっと友人が帰ってきてくれるのを待ってたんやろうな。

 

 

 

 

 

そんなバタバタな中引き取ってきた2羽のインコ。

帰りの車の中でも「今日から独居老人卒業やわ」とご機嫌な母。

2羽が収まったケージを膝の上に乗せニコニコしてる。

車ががたんと揺れようもんなら「もっと丁寧に運転して」と文句言う。

それは道を整備してる人に言うてくれ と心の中で思う。

 

実家で小屋の準備して とりあえずワタシは自宅へ戻ったのだが

(日曜なのでダンナくんが腹ペコ状態で待っていた)

その後母からの実況中継ラインが凄まじい!

「葉っぱ食べました」「水飲みました」「ひとりが餌場独占してます」

「仕方がないのでもうひとりには指からあげました」と

次から次へとどうでもいい報告が…

小屋の前から離れられない様子が想像できて笑えた。

いつもは食事の時テレビ点けてたけど 今は必要ないらしい。

ひたすら鳥を眺めているそうな。穴空くんちゃうか そのうち。

 

推定年齢4歳のインコをしっかり見送るまでは元気に頑張ってね

…とハッパをかけて 母の長生きを願うムスメでした。