つづき。長くなってすみません。

 

心臓マッサージは肋骨が折れまくると聞いたことがあった。

 

主治医は確かにその通りであると。

そして人工呼吸器と共に処置しても延命は長くて2日間。

意識がなく、もしかしたら本人にとってつらい2日間。

 

 

ワタシはして欲しくないと言った。

母の意見が第一なので確認したが彼女もしなくていいと言った。

 

 

 

 

 

 

余命を本人に言うかどうか。

 

とてもとても悩んだけど、今は伝えないことにした。

まだ意識がはっきりしていて治る気満々の父を絶望させたくない。

その母の意見を尊重することにした。

本人が主治医に尋ねた場合には言うしかないが。

 

 

 

 

 

 

父を呼んで、本人には病状説明だけしてもらった。

 

腫瘍が破れ、強い炎症が起きているので、抗生物質を現状の倍量に増やし

まずお腹を落ち着かせる。

膵臓の炎症は落ち着いてきてて、アミラーゼの値も正常値に近くなった。

しかし下痢の原因は膵臓から来るものでなく虚血性の腸の動きの低下なので

薬で止まることもないし、止めることもできない。ゆえに絶食続行。

腹水や胸水も増えてきている。

それでも、まずは1回キイトルーダを入れているので、これが効いて来れば

腹膜炎以外の症状は改善されるはずだから、お腹空くけどもう少しがんばりましょう。

 

 

 

 

 

父が確認したのは、もう手術はできないのか、ということだけだった。

 

胸水がたまっている今、全身麻酔のための挿管ができない。

全身状態がよくないので開腹手術に耐えられない。

 

 

主治医の言葉に、少しがっかりした表情を見せたが

「はい。ほな、がんばります」と答え、静かに立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父が作るおなすもおいしいよ。

おいしすぎて、すぐに虫に食べられちゃうよ


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