あたりまえの毎日が続くことを願って | 少数派を生きよう!~自閉症の息子がくれた魔法のメガネ~児童発達支援事業所園長・保育士ママの日記

少数派を生きよう!~自閉症の息子がくれた魔法のメガネ~児童発達支援事業所園長・保育士ママの日記

NPO法人の『サロン』『遊びの広場』ボランティアのこと、H26年から順々に立ち上げて来た3つの事業所をR 5年に児童発達支援センターにしたこと、特別支援学校を卒業後、通所施設に通う息子のこと、保育、特別支援、最近の出来事などなど、書いて行きたいと思います。

年明けして 全く ブログの更新ができずにおりました…無気力💦





平和の祭典 冬季オリンピックが 終わった途端の

         アメリカ日本イギリス中国フランスカナダドイツイタリア韓国ブラジル





戦争のニュース真顔





2022年が こんなことになるなんてアセアセ





本当に怖い…。







息子を育てるようになって




平和…ということを とても意識するようになりました。





平穏な毎日を送れることが どれだけ奇跡で有難いことなのかキラキラ





お気に入りのメーカーの いつもの食べ物が いつでも食べられる安心ピンクドーナツ




お気に入りの いつものルートを いつでもドライブできる幸せ車




体調が悪いときには すぐに相談できる病院がある有り難さ病院





そんな 小さな毎日が続くことへの 感謝の気持ちと共に


いつも通りの暮らしが出来なくなったら どうしよう…


という不安は 常に心の隅にあります。



(お気に入りメーカーのものが発売中止になっただけで うちでは大事件になるので汗うさぎ)







11年前の 東日本大震災の日




小学4年だった息子君は 特別支援学校の 帰りのバスに乗っているとき 地震に遇いました。




初めて聞く 地震警報の 不協和音が鳴り響く中



無事にバスは帰って来るのか 不安に思いながら バス停で 帰りを待ちました。




いつもの時間よりは 遅れたものの バスは通常通りに運行してくれ 無事に帰って来てくれました。





息子の顔を見て ホッとしたのも束の間




その後 家に辿り着けたのは 2時間半ほど経ってからとなりますガーン






その頃の息子君の 帰り道のこだわりに




バス停から すぐ近くの カラオケ屋と セブンイレブンの 自動ドアが 閉まるタイミングを見届けてから 帰る 




というルーティンがあり





それは 大地震の日だろうが 彼にはカンケーなく…笑い泣き





地震が起きた直後から カラオケ屋さんも セブンイレブンも



非常事態ということで 自動ドアの電源を切って ドアを開けっ放しの状態になっていました 💧




息子君はドアが閉まるのを見届けるまでは 動けないので ずっとドアの前に張り付くこととなり…




しかも いつまで経っても閉まらないドアに イライラは爆発💣⚡




ギャーギャー 大声を出し 自傷が出る息子を 抱え 道路に座り込んでいる状態で




余震は 何度も襲って来ますえーん






カラオケ屋さんの外壁に たくさんのチョウチン🏮の装飾が付いていて


それが 余震の度に ガチャガチャと すごい音をたててぶつかり合っていて 今にも落ちて来そうで 怖いのですが どうにも移動することも出来ず笑い泣き




説得しつつ ケガにならないよう押さえつつ 本人が気持ちを整理するのを待つしかありませんでした悲しい





やっとのことで カラオケ屋のドアは閉まらないんだと 納得して なんとか歩き始めても



また 次のセブンイレブンのドアの前で ひっかかり ガーン爆笑




ドアに向かって 閉まれ!閉まれ!と念?を送るナゾの少年💧




これが いつもの世の中だったら




店員さんに 事情を説明して 一旦 閉めてもらえるよう お願いしたかも知れません。




でも 次々に余震が来る 非常事態💦




店の前を通る人たちの表情には 誰にも余裕がなく



とても そんなことをお願いできる雰囲気ではありませんでした。





その時 つくづく感じました。






世の中が平和じゃないと私たち親子は生きていけない…






結局 その日は  騙し騙し なんとか切り替えてくれた息子君と



ようやく家に帰れたのは 日が暮れ 薄暗くなる頃でしたネガティブ







今 戦争になっている国の 障がいのある子たちは どうしているのだろうと思います赤ちゃん泣き赤ちゃん泣き赤ちゃん泣き




防空壕に逃げている 家族と子どもの映像が テレビで 流されていましたが



うちの息子のような子は 逃げられているのでしょうか…。



障がいのある子 病気のある子 医療的ケアの必要な子 …どうしているのでしょうかぐすん




昨日まで 平穏な暮らしをしていたのに いつも通り 家に帰れなくなるなんて どれだけパニックかと思います。




もう 考えるだけで 胸が苦しくなります。













(画像お借りしました)





いわさきちひろさんの 『戦火の中の子どもたち』という絵本の中にある絵




この絵を初めて見たとき 心がザワザワしました。




戦争の重苦しい空気と恐怖



母親の 子どもを守ろうとする必死さ



不安や悲しみ  怒り



そして 生きようとする生命力 



一枚の絵から 深いエネルギーのようなものを感じました。




いわさきちひろさんの 絵は いつも 優しくて 暖かくて 柔らかい イメージだったので




この母親の表情が 全然違っていたことが とても印象に残りました。






何もわからない 無垢な表情の子どもの命を 命懸けで 守ろうとしている母親




戦争を知る作者だからこそ 訴えかけ 描ける表情なのだと思います。





平和を祈り続けていた いわさきちひろさんの 最後の絵本だそうです。





私の両親は 広島出身で 原爆の話は とても身近であり 祖母や母から よく聞いていました。




当時 私たちは 戦争を知らない世代と言われていましたが




ずっと戦争を知らない世代でいられること




戦争を知ってる世代なんて どこにも居ない世界になることを 願います。






21世紀には 戦争はないと思っていたけれど




地球規模で 最悪のことも 起こり得るのでしょうか…。





戦争を原爆を 知る国として



原発の事故を知る国として



わかることがある気がします。









平和は 守って行こうとしないと 勝手に守ってはもらえないのだと思いました。










いわさきちひろさんの平和へのメッセージ



今 とても強く伝わって来ます。







今日から 北京パラリンピック 始まりましたね。



先月 オリンピックを見ていた時と



何か気持ちが違いますが



より一層 平和と多様性を考えながら




今回のパラリンピックを見てみようと思いますショボーン