さて、建築家選び。
建築大好きな友人に、もし自宅を建てるなら誰に設計してもらう?と質問した結果、返ってきた回答はこちら(カッコ内は関西の方)。
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住みやすそう
中村好文
堀部安嗣
(横内敏人)
(魚谷繁礼)
面白そう
成瀬猪熊
河内一泰
(島田陽)
(アルファビル)
若くてセンスいい
ムトカ
(松本光索)
(和田寛司)
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教えてもらった候補で、知っていたのは3分の1程度。
ふむふむと調べるとなかなかのバリエーション!
ただ、意見をくれた友人曰く、畏れ多いのであまりに有名な方には頼めないかもしれず、自分ならもっと無名でもシンプルでセンスのいい事務所か、あるいは工務店を探して頼むかもしれないとのこと。
友人は建築士2級だったか。
うーん、自分も設計できるの、羨ましい
あれこれ考えたけれど、やはり会ったことのない方たち。
作風で選ぶと、人となりが不安。
年代が若いと、経験が不安。
有名建築家でも、雨漏りは多い。
有名無名にかかわらず、一生の高い買い物は、たくさんの技術の結晶だけに、トラブルの宝庫でもある。
話したことも訪ねたこともなく、写真見ただけでえいやで飛び込める…?
中村好文さんに関しては、書籍も映像も拝見しており、また1分の1スケール小屋模型で居心地の良さも味わったこともあり、住宅には盤石の信頼がある…
ものの、やはりお会いしたことはなく何年も待つ覚悟が必要そう。
こちとら働きマンな毎日で、正直、丁寧な家に見合う丁寧な生活をする自信もない…
(家づくりは、住む側もまた試される。)
ひとまず、若手中心・知人中心に建築家のホームページをひと回り。
が、アトリエ系の事務所のホームページって、作品集としては美しいものの、頼み方もスケジュールも料金も不明なものも多く
数千万円の生活の本拠を託すとなれば、コンタクトボタン押すのもバンジー並みのスリルではないか。
知人なら良いけれど、みな、新建築片手に飛び込むのかと、世の中の素敵な建築の施主様方を尊敬しました。
(藤森照信さんの施主なんて、注文をつけることすらほとんど無いそうで…気にせず存分にやってくれたまえよ…
なんて、財力のたまもの、いや、藤森さんを信頼してこそ。)
なかでは、元彼の事務所のホームページが、一番概算額の明示が明朗で、スケジュールや打合せのイメージがわき、価値観も共感もできました。
施主の立場に立って知りたい情報を提供してくれている。
まあ、頼まないけれど。
知人の建築家の中では、大工や左官職人も一緒に会社を立ち上げているところに依頼しようかな…とも、悩みました。
建築士の彼らも元宮大工の彼も左官職人の彼も、面識はあって、技能の高さは感じている。
でも、おそらく彼らだけで設計施工一貫で全てをまかなえるだけの体制はなくて、まだ試行錯誤中なのも感じていた。
分離発注になりそうだし、たぶん漆喰使用は大前提と思われる。
分離発注…揉めそうだ…。
漆喰かあ…高そうだ…。
でもリスク覚悟で、私財を突っ込んで、彼らと一緒に家づくりをしてみてもいいのではないか、その体験を楽しめるのではないかと。
えいっと思って連絡したのだけれど、私の連絡の仕方が悪くて、なんだかタイミングがあわなくて…
悩んでいただけに、そのタイミングのずれに気圧されてしまい…
最終的には、知り合いだった別の方を選びました。
さる有名な建築家の事務所出身で、公共建築、集合住宅、戸建住宅など豊富な経験をお持ちの方です。
決め手は、コミュニケーション力の高さ、でした。
さて、吉と出るか?