「夢」と「執着」〜これをできない人が夢を見続けると亡びの人生になる

前回記事に続き（内容は続いてませんが）

それこそ「覚醒しろ! (目をさませ!)」語りパート２

車田先生ご謹製ギリシャ人（今回は）刮目アッパー

（もはや40代未満はご存じあるまい「あれは伝説の!」『リングにかけろ!』より）

「夢を持ちなさい」と言われ続けて育ってきたのは何も（当方含め）昭和世代に限られた話ではなく、平成生まれも、およそ令和キッズも（その親世代が昔のようには夢を見がたい「そうともこれが現実ってやつさ」な氣で暮らしを営みがちですから昔の感じにはなり難いとしても）然りでありましょうが

言うまでもないこと（のはず、なのに往々にして人はこれを直視できない、手放せない、という話）ですが、人には持って生まれた「適性」なり「潜在的能力」の限り（制限や限界値のごときもの）は人それぞれに「ある」

これまで、これ（前述の限りがある・それぞれに有限であるということ。但しこれはあくまで今生における可能性に区切った話である。魂の進化の否定するものでないことも留意頂きたい。今生の生誕時点での宿命的な〝持ちもの〟は本人の魂が魂的テーマを満たす（修める・学ぶ）ために最適と思われる環境で取り組むにあたって選択した初期設定、その物理的反映として「ある」故に、今生において少年マンガのような能力の超絶インフレ…弱虫のいじめられっ子が連載終盤では一人の「うぉおおお!」で惑星を滅ぼす力のごとき無限の成長は「ない」という至極あたりまえの話にすぎない）を社会として言い切らなかったこと、「夢を見よ!」と、「人に限界はないのだ」「夢にむかって進み続ける努力が〝すべて〟を可能にするのだ」という「洗脳」（実際はそうではない。そのような法則・理は世界には無く、たまたまそれ（夢を勝ち取る）を成す人が時々いるということ（そしてそれらは、およそ「競争」原理の世界に限られる。スポーツ競技など勝敗が問われる分野…「戦争」はその最たるもの）

実際に社会で起こっていることは、自分の持つ（前述までの含みの）「限り」を直視し「認める」言葉を替えて自分を「許す」自分の夢として「ここまで至らなければならない（それが自分の夢だから）」を「手放す」ことが最後まで出来ないことから生じる「自分（の人生）への絶望」エンドであり、たっぷり夢見ることを促してくれた社会への逆恨みともいえる不満であり、消極的なら引きこもり〜孤独死、積極的（甚だ迷惑な）なら所謂「無敵の人（達）」の量産体制ここに極まれり、という

これまでの（社会的）過剰な夢見のススメは、逆に個人や社会を亡びに向かわせている。

見て可なるは「目標※」やそこに至るまでの「里程標(マイルストーン)※」であり

（※自分の持つ能力や現状と社会、それらの「実際」に適う点が見出し得る、現在地点から考慮して改良・改善し得、実現可能の範疇の。これら甚だ度外視するならそれは夢、実現するは悪夢の絶望であり、それは目標とは呼べない）

そこに進み続ける魂と心身の燃料となるのは、曖昧模糊の「夢」ではなく

「志(こころざし)」の一文字に尽きるでありましょう。

以上の意味で、夢見ることを絶対否定するものではありませんが、過剰な夢見は亡びに向かう。自分（や仲間・生徒・部下…の）心燃やす方便の範疇に抑えて

現時点における自分の到達点、能力（知力・体力・実際に他者に提供することで助けになるスキル等々）肉体年齢（伸びしろに関わる。極端な例え、ウィーンで国際ピアノコンクールで優勝を希望したところで、齢40でバイエルツェルニーのレベルで射程範囲なワケもなく…こういう類い（が案外めずらしくないorこのような夢の中にいて気づけない・誰も止めない…今日日はドリームクラッシャー認定されちゃいがちで余計にですね）をいい歳こいての「夢」と言っている）も周囲の言う年齢に引っ張られないことも大事なのは勿論ですが、両方とも大事（要はバランス）

時に、「諦めて」＝顕目・明確に（真の姿を・実際を）観て、自分を（前述の意味で）認める、許す、現実・実際にあまりにそぐわない（程度問題の見極めは各々として）、今生の今現在まで到達点から実現どころか着手できてるかもあやしい? 夢へのの執着を捨てる（智・仁・勇の）「勇」を発揮することも肝心。