家から用事先に向かっているとき、

雪の路面を大変そうに歩く

おばあちゃんを見つけました。


片手に杖、もう片方の手には

キャリーバッグを引きずって、

一歩進むのに、他の人の倍の時間

かかっていました。



どこまで行くんですか?と訊いたら、

私と同じ方向だったので、

キャリーバッグを代わりに

引っ張ることを申し出ました。


そしたら、おばあちゃんは

歩きやすくなり、

もっと早く歩けるかと思ったので。



そうしてキャリーバッグを引いて、

何メートルか歩いて、

おばあちゃんのことを振り返ると、


さっきいたところから

殆ど変わらない場所にいるー!



えー!!!まだそこ?



そっか。

おばあちゃんの歩くのが遅かったのは、

キャリーバッグの

せいじゃなかったんだ。



というか、

おばあちゃんからしても、



キャリーバッグを引いてあげるよ、

と言った見ず知らずの女が(←私)

どんどん先に歩いていくので、



えー!!!私の荷物ー!



って感じだったかもしれません。



おばあちゃんが私のところまで

追いつくまで待って、

そこからは、二人で亀のように

歩いていきました。



「おかあさん、どこいってきたの❓」 


訊いてみました。



(私は年配の方と話すときは、

おばあちゃん、おじいちゃんとはいわず

「おかあさん」「おとうさん」といいます)



「銀行に行ってきたの。

   行く時にはタクシーで

    行ったんだけどね」



えー!!!

じゃあ帰りもタクシーにすればいいのに!



「雪道で転んだら大変だよ」



うん、ありがとうね。

とおばあちゃんは、

明日は知り合いが来るんだとか、

この前スーパーでお稲荷さんを

買ったら美味しかったよ、

とかお話してくれました。



スーパーで買い物して、

そこからタクシーで帰るという

おばあちゃんとスーパー前で別れました。



そっか。

スーパーに寄りたかったから、

そこまで歩いてたんだ。

(銀行からスーパーまでは200メートルくらい)



おばあちゃんと伴走ならぬ

伴歩したのは

100メートルくらいでしたが、

10分近くかかりました。



私、お年寄りが大好きなんだなぁ。

いろんなところで、

お年寄りと話が弾みます。



今回は私から話しかけましたが、

大体は向こうから話しかけられます。



バス停や、JRの中や、

旅先でもそう。



お孫さんがいる年代の

タクシーのドライバーさんとも、

話が盛り上がることがよくあります。



おばあちゃんの話に戻りますが、

よくよく考えたら、

私がもし力持ちなら、

あの場合、おばあちゃんを背負って、

荷物も引いてあげる案件だったなぁ、

とあとになって気づきました。



というか、

そんな案件って、

ドラマや漫画の中だけで、

実際リアルにあるわけないだろ!

と昨日までは思っていました。



歩くのもままならない

おばあちゃんが、

重たい荷物を持って

目の前に現れるなんて。

そんなケースないでしょ!って。



でもありましたわ。



実は私、そのとき

16時の約束をしていて、

向かっていたところ

だったんですよね。


おばあちゃんをおんぶは

出来なかったけど、

結局、約束には遅刻してしまいました。



いやー。

ホントにあるんだわ、

って話でした。

ドラマみたいな漫画みたいな

重たい荷物を持ったおばあちゃん!



おばあちゃんは実在しましたが、

オチはありません(笑)



今日もとりとめないブログでした。


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