✔︎ パーマメニュー
✔︎ ハイライトなどのデザインカラーメニュー
エイジング毛への負担が大きいから
エイジング毛とは、年齢とともに変化した髪質のこと。
健康な毛髪の状態は、おおよそ
- タンパク質 80〜85%
- 水分 11〜13%
- メラニン色素 4.5%
- 脂質 1〜6%
という構造で成り立っています。
しかしながら、年齢を重ねるごとにこの比率は徐々に崩れていきます。
- タンパク質の減少…髪の強度が落ちる
- 水分の減少…髪がパサパサになる
- メラニン色素の減少…白髪が出始める
- 脂質の減少…水分を保持しにくくなる
エイジング毛は、頭皮から生えてきた瞬間からすでにバリア機能が低下した状態。
つまりダメージを受けやすい体制ができてしまっている髪の毛なのです。
そして、この毛髪内部の構造を守る為に頑張ってくれているのが 皆様ご存知の「キューティクル」
髪のツヤを左右するキューティクルは、髪の毛のいちばん外側をウロコ状に覆い、日々いろんなダメージから毛髪内部を保護してくれています。
しかし、このキューティクル。
硬い性質ではあるのですが、実は非常にもろいです。
パーマ・ブリーチの薬剤は、このキューティクルを開く作用がとても強く、繰り返すとキューティクルがなくなってしまうことも。
毛髪内部がエイジング毛の状態、さらにパーマやブリーチで外側から守ってくれているキューティクルまで破壊する。
考えただけでも恐ろしくなりませんか...
これまで細心の注意を払いながら、ダメージを最小限に留める施術をおこなってまいりましたが
と想定した上でのご提供でした。
(もちろんお客様にもご了承頂いて...)
エイジング毛の事例をたくさん見てきた私にとって、デザインとしての機能よりも扱いづらさのほうが目立ってくる事態は考えものでした。
弱っている髪にさらに手を加えて"キレイであるように見せる"というのは私の本望ではないので、
「ダメージは避けられませんが頑張ってパーマ(ブリーチ)させて頂きますね!」と言うのは、少々罪悪感がありました
一度ダメージを受けてしまった髪の毛を、元の状態に戻すことはできません。
傷んだ部分をカットしながら、新たに健康な髪の毛が生えてくるのを時間をかけて待つしかないのです
デザインカラーは、「極端に傷んでしまった髪」と「エイジング毛」がヘアスタイルの中に混在することでさらに扱いづらくなることを懸念して辞めることと致しました。
エイジング毛になるべく後天的なダメージ(薬剤によるダメージ)を与えたくない。
というのがメニュー廃止に至った理由です。
メニュー廃止決定に至るまでの裏話
知る人ぞ知る。実は一年前に、パーマメニューとブリーチメニューを辞めています
でもここは美容室。当然やってほしいというお声は少なからずあるのです。
お客様のご要望になんでも応えられるメニューを取り揃えておくのが美容室だ!
sukruのオープン当時25歳だった私は、エイジング毛のことなど頭の片隅にもなくそう思っていました...
かといって、ダメージなんか気にしない!とデザイン重視に走っていた訳ではなく、むしろこだわりにこだわって髪と頭皮の健康を熱心に勉強していたところ、結果的にエイジング世代のお客様に多くご来店頂けるようになったのです
これは自分でも驚きでした。
それから私のエイジング毛への意識はどんどん高まっていき、現在の語り出したら止まらない「頭皮健康マニア化」したsukru店主が出来上がりました
(常連のお客様にはお馴染みの光景!)
一年前に廃止したメニューがどうして復活してるの?と言われれば、私の優柔不断さからです...
やはり、お客様の気持ちに応えたい!
喜んでもらいたい!が時に先行してしまいます。
しかし、私はプロ。
お客様の将来を考えたご提案をしなきゃ
と気持ちを入れ替え
実に10年ぶりのブリーチを、30代になった自分の髪に施し実験しました。
案の定、髪が死を迎えました
この結果が全て。
エイジング世代の味方サロンとして、パーマ・ブリーチはsukruのメニューとして置いておくべきではない!という結論に至りました。
現在パーマやデザインカラーをしているお客様の為だけにメニューを残す。という選択肢も考えましたが、常連のお客様こそ長く通って頂いているのだから、通うたびに健康な髪になって帰ってほしい
だから、メニューをなくすことに今回迷いはありませんでした。
パーマ・ブリーチ・デザインカラーをされているお客様につきましては、しっかりと今後を見据えたご提案を丁寧にさせて頂きますので、一緒に快適なヘアライフを送っていきましょう