今日は幼稚園のお弁当、最後の日です。
私はもう、幼稚園児のお弁当を作ることはありません。
センチメンタルくまぞう。
最後のお弁当には、いつもお手紙をつけます。
タコボンドさん弁当
お手紙を書いていたら、なんだか胸が締め付けられてきたよ
今の気持ちを書き留めておくよ。
卒園、してしまうんだね。
ちいさい君は、どんどん大きくなる。
「今だけ」なんだ。
泣きそうだ。
小さな肩と柔らかいお腹、
ふくふくのほっぺ、
真っ直ぐな目と、
いつも一生懸命な後ろ姿。
長男と次男に、よく似ている君の顔。
長男と次男に、全く似てない君の表情。
目に焼き付ける。
泣きそうだ。
あれほど、もう幼稚園通いは十分だぁと思っていたのに、胸がくるしい。
長男、次男、三男と通い続けた幼稚園に、晴れ晴れと、私もやっと「卒園」できるのだと思っていたのに。
このとんでもない寂しさはなんだ。
十分じゃなかったのか。
もっともっともっと、今の君を大事にしたい。
直に大きくなって、立派になってしまう。
私を何よりも好きでいてくれる君を、もっともっともっと大事にする。
今が1番大事で、今が1番宝物だ。
入学する小学校はマンモス校。
小さな幼稚園では、5月生まれで大きくて強くてお兄さん肌で目立つ君も、小学校では、自分が霞んでしまうこともあるだろう。
でも、大丈夫だからね。
君は色んな人を乗せることができる、大きな大きな船なのだから。
自信を忘れないで。
私は、君の底知れぬパワーを信じている。
海にも、空にも、どこへでも行ける。
全部、手に入れることができるよ。
今日は、忘れてはいけない日。
それから
『君たちはどう生きるか』
米アカデミー賞、長編アニメーション賞を受賞
宮崎駿監督、おめでとうございます
読んでいただきありがとうございました