先の見えないトンネルの中を歩くような
子どもたちが小さい頃の子育て期間が過ぎ、

彼らも随分と大きくなり、
巣立っていったり、
巣立ちの準備をしていたり、

20年もそこを重点的に頑張らざるを得ない生活だったので、
そこを卒業するとなると、
自分はどうしたいのかみえなくて、
すこし途方にくれて、不安になって、

そんな中母を急になくして、
いつも先にいてくれると思っていたので、
糸の切れた凧のように、
どう生きていったらいいか
わからなくなりました

今少し落ち着くきっかけになったのは、
人のためにいきるって言葉をみてからです

人は自分のためって思うと、
そんなに頑張れないけど、
困ってる、頼りにしてくれている
この人のためって思うと、
なんなく頑張れるものですよね

そしてそのことが、
迷いを消してくれたり、
自分をいい方向に
いつもすすめてくれているのだろうと
思います

これからもそうして生きていけばいいんだと
少し納得しました

そんな中感じたこと、
わたしがこの仕事をすきなのは、
誰かと一瞬でも気持ちを共有できるところ
なのかも

困ってる、つらい、どうにかしたい、
よくなった、嬉しい、よかった

そんな誰かのこころの声に耳をすませて、
一緒に考え、提案して、試してみて、
経過教えてもらって、また考えて、

そんななかで、
ふっとその人の気持ちにふれたり、
かすったり、一緒に震えたり、
そんな人と人の心の触れ合いが
嬉しいのかもです

元来人はひとりきり、
寂しい存在だから

生きてるなかで、
誰かと本当の意味でふれあえるのは、
とても嬉しいことです

その手段がわたしの場合
医療なのかもしれません

なのでコロナ禍でも
コロナ禍でなくても
困ってきてくださる人の気持ちを寄り添い、
力になろうとすること

そういうふうにこれからも
生きていこうと思います

2020年も有り難うございました
みなさま、からだに気をつけて
よいお年をお迎えください