クローバーアドラー心理学では、「この問題は誰の課題なのか」ということをはっきりさせる。

クローバー「あることの最終結末が誰に降りかかるのか」、「あることの最終責任をだれがとらないといけないのか」を考えたとき、誰の課題なのかがわかる。

哲学問答9:課題の分離について

「哲学人生問答」(岸見一郎)より

 

頭で理解しつつ、心で受け入れにくいアドラーさんの「課題の分離」。「この問題は誰の課題なのか」と言われたら、自分(⁼保護者)の課題ではないことが大半だったりするんですよね。本人のことだから、、、踏み込んじゃいけない。じゃあ、逆に最終責任をとるべき保護者の領域はどこまでなのかについて考えてみます。

 

一般的な保護者の責任は以下の通り。責任期間は終身のものであるものの、子どもの発達段階やニーズに応じて変化する点が事をややこしくしてしまうんです。高校生や大学生の子どもと持つ保護者が悩むのは「教育の促進」「自己決定の尊重」、このあたりですね。

  1. 基本的な生活の提供:衣食住などの基本的な生活必需品を提供する責任。子どもの健康と安全を保つために、適切な生活環境を提供。

  2. 教育の促進:良好な教育を受ける機会を提供し、学習の重要性を強調する責任。学校生活をサポート、学習に関する資源や機会を提供。

  3. 感情的なサポート:子どもの感情的なニーズに対処し、安定した愛情とサポートを提供する責任。感情的な問題や困難に対処し、子供が安心して自己表現し、感情を理解し、処理できるよう支援。

  4. 社会的な指導:社会的な行動の指導や行動規範の確立する責任。倫理的な価値観、責任感、協力、共感などを教え、良い市民としての行動を促進。

  5. 安全とセキュリティの確保:子供を身体的、精神的、性的な虐待や危険から守る責任。子どもの安全を確保し、リスクを最小限に抑えるための措置を講じる。

  6. 自己決定の尊重:子どもの意思決定と自己決定の権利を尊重し、彼らが成長して自立した個人としての能力を発揮できるようサポートする責任。

平常心でもって支援しつつ、最終責任は子ども自身がとらねばならないことを自覚させることが肝ですね。代わりに責任取ることなんて出来ないのは重々わかっているから、手が出て口が出てしまう私。困ったもんです、、、