クローバー課題の分離という話をすると「冷たい」という人が多いのですが、適度な距離が取れた関係は「冷たい(=cold)」のではなく、「涼しい(=cool)」のです。熱い人間関係が最善だとは私は思いません。

クローバークールな関係を築くためには、課題を分離しそのうえで必要があれば共同の課題にしなければならない

クローバー課題の分離は「問題解決の手段」であり、「最終的な目標」ではありません。

哲学問答9:課題の分離について

「哲学人生問答」(岸見一郎)より

本日は、「課題の分離」第四弾です。

今回は「課題の分離」を問題解決の手段として捉えている点についてとても興味深く感じました。


じゃあ、最終目標って?それは「協力関係になること」だとアドラーさんは言います。お互いがそれぞれの領分を全うするためにそれぞれの課題に取り組む。役割分担のイメージでしょうか。


このアプローチは、感情が高ぶっている場面でも、冷静に課題を切り離し、その解決に集中することができるという利点があります。


最終的な目標に向かって進むためには、冷静な判断と効果的な戦略が必要です。課題を分離することで、感情的な影響を最小限に抑えながら、目標に向かって前進することが可能になるような気がします。


一見ネガティブに感じられるクールな関係を築くことについても考えてみます。親子関係でなかなか難しいんですが、クールな関係はお互いの尊重と信頼を育む利点があります。感情的な熱さだけでなく、冷静な距離を保つことで、お互いの個性や意見を尊重し合う基盤を築くことができるんですね。


そういう意味では、熱い人間関係が必ずしも最良とは限らず、クールな関係の中にこそ、成長と調和が見いだせるかもしれません。


つまり、一歩引いてみるということかな。感情に振り回されず、冷静に課題を解決し、お互いを尊重することで、健全な関係を築くことができるようになりたいものです。