クローバー私は感謝というのは温かい家庭のようなものだと思っています。そこは自分を無条件で受け入れてくれ、疲れた心と体を休ませてくれるところです。そして、忘れてはなりません。私たちは成長するという戦いをやめ、いつでも温かい家庭に戻ることができるのです。そして充分に休んだら、再び何かを求めて経験をし、成長すればいい。

クローバー成長することと、感謝をすることはお互いにお互いを支えあうことが出来るんです。

「四つ話のクローバー」(水野敬也)より

 今日は、「感謝=温かい家庭のようなもの」という一見理解しにくいフレーズについて考えてみます。何度か読み返すことで、だんだんとその意味が明確になってくるこの文章、さすが水野さんだなと思いました。

 感謝と成長は真逆の状態として受け取りがちですが、私はそれをゼロからスパイラルアップしていくイメージと捉えます。

 自己成長のために日々努力し続けることは素晴らしいことですが、挫折のない成長はなかなかないと思います。時には傷つき、立ち上がれないほどの打撃を受けることもあるでしょう。

 そんな時は、自分の限界を受け入れつつ、「ここまでできるようになった自分」を見つめ直し、そこまでいきついたことへの感謝をしましょうと、「今ある自分」は決して一人でたどり着けたわけではない、周りの人の応援やサポートや見守りがあったからこそ。そこに気づきましょう、感謝しましょうと。「頑張ったね」「頑張っているよね」と自分自身を励ましてあげましょう、褒めてあげましょうと。それが「感謝とは温かい家庭のようなもの」ということではないかと思いました。

 

 そして、心の充電が終わったら、そこでもう十分だと考えるのではなく、「今ある自分」のその先へ、もう一歩進んでみようという気持ちになるよね、「成長への挑戦」に再び戻ろうよという強いメッセージだと私は受け取りました。

 そうやって、人々は自らの内側や他者との関係の中でお互いを支え合っているんじゃないかな。そんな風に感じました。