AVデビューして2年半
顔出しデビューが今頃。
最初は色んなことが不安で
撮影の度に逃げたくてたまらなくて
昭和の時代よりかは
セクシー女優としてメディア露出も増えて
女優やVシネで活躍できるようになったアダルト業界も
世間ではAV女優は職業として
まだまだ受け入れられてない。
何かにつけて批判の嵐。
卑猥な性行為を万人に晒し
商売道具が自身の体とくれば
それはもう面白くてたまらないんだろう
ここ数年は年間何千人もの女優がデビュー。
ほとんどが単体じゃなく企画で
1.2作で消えては新しい女優が出るサイクル
3.11の震災以降は格段に
AV女優になる子が増えてきたこの業界
流された実家
家を建ててあげたい
もう守るものは何もない
そう感じてデビューする子が増えたとか。
風俗を掛け持ちしてる私は
お客さんからよく
何故この業界に…?ってよく質問される
その度に私は自分が
現実から逃げたんじゃないかって
そう思うことも最初は少なくなくて。
女は脱げば泡銭くらいは入るってゆう
昔からあるその言葉そのものな気がして
つまり私は最下層に堕ちた奴なのかって
自ら己の人生を楽な方に選んだんではないかって
どんな仕事だって同じで
最終地点にはお金と引き換えの労力でしかなくて
ボランティアでもなく慈善事業でもない
やった事に対する対価を貰うだけの話
ただそれだけの話で
それが性を売るとなると見方が変わって
一気に責め立てられて孤立した様な気持ちになる
だから夜の女は病んでるだとか
キチガイだって後ろ指を刺され
それに気付いた女は肩を窄めて歩き
小さな生簀の自分ワールドで自分を活かす
めちゃくちゃな言動を繰り返して
他人を傷つける
その反動を見た周りはまた批判をする
もう全くもって無限ループ。
結論何が言いたいかって
人は思いやりがないと
共存出来ないよねって話なんだけど。
私も当事者になるまでは批判的だったし
性を売るなんて頭おかしいんじゃないのって。
物事、相手の立場に立って考える事が大切で
自分に余裕がないとできないことだもの
人間の大きさなんて本来図る必要ないけど
ふとした言動にその人が映し出されるのもまた事実でね
わかり合う必要はないけど
そこを上手く使いこなせれば
きっとうまくいくんだろうな。
現場やお客さんで色んな人を見てきたけど
汚い色でも綺麗な色でも
こういう色もあるんだとして受け入れること
この2年で昔よりは人として
大切であろうものを得た様な気がする
そんな自分自身の綺麗な物を見つけた裏側で
ピンキリの不特定多数と
毎日何十人と体を重ね、口づけを交わし
気持ちよくもない愛撫を受ける
愛してない相手から感情のない台詞を貰い
それに笑って答え、欲しいと受け入れる
そして欲望のままに果てて言う
どうだった?
やっぱりお前の身体は最高やね
また来るよ
演じきった自分への最高のご褒美は
体と演じ切った自分自身への対価。
その金額が自分のやったことへの
妥当な対価なのか答えなんてないけど
これは労力と対価で働くってこと。
演じる仕事を請け負うってこと。
確かに言えることは
そこに感情はなにひとつないってこと。
だからこそかな
今の暖かさがとても身に沁みる。
