<中露>歴史問題で歩調「領土」正当性アピール
毎日新聞 9月27日(月)11時16分配信
【北京・浦松丈二】中国の胡錦濤国家主席は27日午前、
訪中したロシアのメドベージェフ大統領と北京で会談。
会談後、第二次世界大戦終結65周年を記念する共同声明を発表し、
歴史問題で共同歩調を取る見通しだ。
中露首脳会談は今年5回目。メドベージェフ大統領は26日、
中国東北部の旅順港を訪れ、日露戦争や第二次大戦で
旧日本軍と戦った兵士の墓地に献花した。
中露の元兵士らと面会して「歴史をねじ曲げようとする勢力がいるため、
真実を主張しなければならない」と訴えた。
ロシアは北方領土について「第二次大戦の結果として
ソ連(現ロシア)に移った」と主張し、領有権を主張する日本と対立。
旧ソ連のスターリン時代の人権弾圧を非難する
東欧諸国との間でも歴史問題を抱えている。
中国は尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での衝突事件で、
領有権を主張して日本と対立している。
歴史問題での共同歩調には、中露それぞれが日本との間で抱える
「領土問題」の正当性をアピールする狙いもありそうだ。
メドベージェフ大統領は27日午後、温家宝首相や習近平国家副主席らと個別に会談。
東シベリアの油田から中国に原油を送るパイプラインの完成式典に出席する予定だ。
【関連記事】
【中国の戦略】「力の外交」加速 「領土」防衛したたか
<中国人船長釈放問題>日本側、苦渋の譲歩
<中国人船長釈放問題>識者に聞く
<中国人船長釈放問題>謝罪と賠償要求を菅首相が拒否
<中国人船長釈放問題>最高検幹部の国会招致要求 自民幹事長
最終更新:9月27日(月)14時17分
--------------------------------------
ロシアを取り込む中国側の策略は想定内の動きであり
何か恐ろしい事が起きそうな準備が、着々と進められているようである。
おわり