お父ちゃんの残してくれた遺産の話が、すんなりと通り、あなたの言っている事は正しいです
日付も数字も経緯も、全く疑う余地などないので、牢屋に入れる理由などは見当たりませんので
完全に疑いは晴れました、もうお家に帰っても宜しいですよと、あの人達に言われるのか
それとも、それとも・・・
囚われの身となった弟子が、鉄格子のある部屋の中から泣きながら、私はどうなるのですか
早く此処から出して下さいと、親方に助けを求める悲痛な叫び声が響く中、親方はまるで
自分には関係がないような顔をして、まるで裏切り者を戒めるような憮然とした態度となり
鉄格子の方を向く事もなく、弟子が自分の身代わりとなり、囚われの身となっていながらも
鉄格子に駆け寄り、すまないな、もう少しの我慢だからな、直ぐに出して上げるからなと
身代わりを労うような声もなく、ただ廊下を淡々と歩き去る姿に、権力者に逆らう者は
当然の報いであり、その者が例え身内であったとしても、日本一偉い俺様に逆らい裏切れば
問答無用と斬り捨てられて当然であると言いたげな姿は、権力を誇示し我が儘放題を続ける
血の通わぬ我が儘な暴君かの如く、政治と金を巧みに利用し、金をバラ撒く事で仲間を増やし
汚い金で権力が維持をされている、真っ黒い金すらも浄化装置に投入されて、綺麗な金に
誤魔化され、洗った水は悪と欲望が凝縮された汚水となり、浄化もされずに欲望や悪がその侭
汚染となってジャブジャブと世の中に垂れ流されては、悪と欲望が凝縮された汚水に人々は
触れて次々に感染をしては、金こそ力、金こそ権力、金さえ手に入れば何をしても構わない
金こそ最大の力であり、金は人を支配し、世を統制する最も優れた権力の源であり
人は財力があってこそ、人の上に立てるのだと、形振り構わず叫び回る者達を増やし続け
人々の暮らす社会には、もう既に善も悪も見失った者達が、蔓延り満ち溢れ完全に腐敗し切った
資本主義社会を形成させているのである。
多くの人々が金を手にする事だけに翻弄し、善と悪すらも冷静な心で判断する事が出来なくなった
時代、世の中になってしまった時には、必ず、人々が平等公平な集団生活が営めなくなり
不安を抱く国民の心理は、悪意を持つ者達の嘘の情報に巧みに誘導されながら、人々の声は
自ら達が気が付かない内に洗脳され、自ら達が招いた結果は自由を奪い、洗脳された者達は
世の中を支配したがる、悪意のある者達の手下と知らぬ侭に成り果て、国民が国民を検閲する
悪意の者達を上に置いた、権力者に逆らう者を排除する密告制度が形成され、監視の仕組みが
更に強化され構築されて、民意が国家を支える民主主義は完全に破綻を向かえ、権力者達が
全ての実権を死中に納めた、国民を思うように動かせる、奴隷制度が復活するのであろう。
それは昔の様な露骨な自由を奪い鞭を振るう暴力と、逆らう者は処刑される恐怖の元の
古典的な奴隷制度ではなく、多くの人々が気付かないように、巧みにカモフラージュされた
人々が激しい痛みを感じれば鎮痛剤が振る舞われる、誤魔が中心となった国家の姿となり
年貢を納める事を悉く拒む者がいれば、人々の見えない所で誰にも気付かれないよう
権力者達が手を下した証拠は残さずに、暗い地下室の中で人々の処刑が行われ続け
もしも、権力者に逆らえば、忽ちに処刑をされるとした噂だけを、世の中に故意に広め
多くの人々に底知れない恐怖を与え、人々から多くの年貢を取り立て続ける遣り方で
権力者達は人々から一切に於いて、糾弾はされない状態になっていて、人々の不満から
暴動や氾濫も起きづらい、人間の心理を巧みに利用した奴隷制度であり、自分が権力者達の
奴隷になっている事さえ知らない人も多く、そんな独裁者が支配する国家の中で
人々は阿呆面を晒しながら暮らし続けて行くのであろう。
金と権力と支配の象徴とした、雲を貫くバベルの塔が完成した時に、多くの人達も知る
世紀末を暗示する、神が人類をこの世から消し去ると言う、あの伝説であるが
2010年ドバイで、世界一高いビルとして「ブルジュ・ハリファ」の完成披露の花火が
上げられた瞬間に、それを切っ掛けにして、あの黙示録に書かれた恐ろしい事が
正に、現実として起こらない事を祈るしかないのかも知れない。
果たして人間の知恵は、神に勝てるのか、それとも金と欲望に流されて、欲望の果てに
人が人を喰らい続けては、悪魔が仕向ける作戦に撒け、神が思う終末の時を向かえるのか
さあ、勝負の時のゴングは鳴らされた、リングの中央に崩れ去る人々の姿はどうなるのだ
さあ、立つんだジョー、あしたはどっちだ!
おわり