人間が動かす設備であるからこそ、必ず、操作ミス、情報ミス、連携ミス
人が関わる、ヒューマンエラーが出る。
何の電子機器に完全に守られた要塞の如く、国民達には安全を宣伝をしまくり
核の平和利用は大切なのだから、絶対に安全なんだから、しょうがない
原子力発電所は、もう安全すぎて、小指で動かせる様なスイッチ、ポン
給水から洗濯すすぎ乾燥まで、全てがオートマチックで動く
全自動洗濯機の様なイメージを、多くの素人と言われる人々に抱かせるような
兎に角、安全、絶対安全、安全という文字のオンパレードが続き
核が漏れた場合のハザードマップは、まずないとの前提で説明が始まり
簡単な説明の申し訳程度の、危険性の周知を述べて、本来の危険には踏み込まない。
もしも、原子炉が暴走して爆発した場合には、立入禁止区域が数100Kmに及び
その立入禁止期間は、500年とか1000年とかと、建設予定地の住民が聞いたならば
クレージーキャッツの臭い芝居じゃないが(古ッ)その場に居る人は
みんな驚いて、ひっくり返ってしまう事だろう。
建築予定地の人達には、危ないと言う実感を持たせない為の説明会であり
人間心理学に精通している、たいそう権威のある、大学教授達先生様を黒子にして
住民から反対が出にくく、しかも反対意見や質問に対しては、想定できる全ての
マニアルが用意されていて、難しい数字や専門用語を出来るだけ列べ
反対派には、付け入られないように、完全なるピケを張っているのだから
損所そこらの素人が、彼らを切り崩そうとするのは、全く無理があるのだろう。
建設ありしで動く組織が、総力を挙げて、完全な住民説明会に仕立て挑むのだから
反対派は、それなりの知識のある者達を味方に付けなくては、原子力発電所の
建設の中止に追い込むのは、本当に苦労をする事であろう。
まず、原子力発電所や、中間処理場、高レベル猛毒核廃棄物貯蔵所などの
建設が持ち上がった時には、原子力関連施設とは、全て人が動かす施設である限り
必ず、ヒューマンエラーが存在している、発生するとして、起きた場合の安全対策と
責任の所在をハッキリと、明確にして置かなくてはならず、事故が起きてから
いつものように、どこそこの下請け作業員が悪いだの、製造の方法が悪いだの
自然災害だから不測の事態だの、責任逃れをされない為に、建設を誘致する
自治体と住民は、誰がどの様な方法で、全責任を執るのかを決め
それを担保に、建設に向けた話し合いにするか、中止にするか、動くべきであろう。
日本国の経済活動を重視する政策に媚びて、原子力発電所の新規建設を急いだり
増設計画を急いで進めたり、住民達は雇用の場を求める事だけに執着していたり
現実と変わらないぐらいの、近未来の事ばかりを考えるのではなく
孫や曾孫達の時代に、果たして、その施設が50年後は、どうなっているのかも
真剣に、しっかりと考えて置くべきであり、それが、立派な大人としての
責任なのであるのだから、もっともっと真剣にならなくてはいけない。