人間達が根曲がり竹を探しに、水が温む渓流釣りに山深く
人々が気軽に入れるシーズンになりました。
いつの間にか忍者のように忍び込んだダニは、誰にも知られずパ○ツの中に
お稲荷さんにしっかりと囓り付いているその姿に、小さな頑張り屋さんを見つけて
思わず笑みを浮かべたのは、いつの時だったのかと懐かしい。
強靱な嘴で服の上からでもブッツリと刺す、怪物のような強靱な蚊に襲われ
あちらこちらを刺されながら、刺されて腫れた患部があまりにも痒くて
搾ったり、つねったり、やがて顔や手をブックリと腫れさせて
いや、これがまた、手の指とか指の股とかが、また痒いのなんのって
もっとも最悪な、痒くてどうしょうもない状態になるから、たまったものではない。
おい、蚊、痒くしないならなんぼでも血なんか吸わしてやるから
その変な液体を嘴から体内に注入すのは、やめてくれ
せっかく山の中に、美味しい獲物が自らわざわざ来ているのに
なんで苦しめるのだ、そんな事を続けたら、もう来てやらないぞ
その痒さの苦しみに耐えかねて、エアゾール式の虫除けスプレーを
思わず使ってしまっていたのは、自らが自然破壊の犯人になっていたなんて
だから、罰を受けていたんだね、ごめんなさい。
自然と触れ合いたい、人が見ていないような秘境や絶景が見たいと
中高年の登山やトレッキングが数年前からブームになっている。
以前も書いただろうが、あまりにも無防備な人もいて
今年も遭難者が出ないか心配になってしまう。
心配と言えば、糞業者に雇われた初老の人々が、集団で形振り構わずに
山を荒らしを繰り返し、金儲けの為に山菜の収集をしている行為を見るが
暫く入っていない山では、熊笹が鎌で切られて、薄いナイロンテープが
何処までも延びている光景に出くわしたり、金の亡者と化した人間が作っただろう
正に、獣道が知らぬ内に出来ていたりと、驚く事がしばしばあるのだが
いきなり出来た獣道は、山歩きの感を鈍らせて、ワタナベマチコではないが
迷い道くねくねに、一度なった事があって、あの時は本当に怖かった
暫く歩いていると、鹿の糞が転がる本来の獣道に出くわして
見覚えのある、木々の幹に生えた猿の腰掛けから、自分の居る場所が分かり
後は難なく帰る事が出来たが、その数十分間は今も恐怖に残るのであった。
熊がでたど~っ 危険だど~ぉ 危ないど~ぉ すぐにハンターを呼べ
被害者がでたら大変だ 早く見つけて 撃ち殺してしまえ
人間がでたど~っ 危険だだど~ぉ 危ないど~ぉ すぐに襲ってしまえ
小熊を浚われたら大変だ 早く襲ってしまえ
人間が山奥に入り、熊が住む領域に踏み込むのだから
そりゃ おばちゃん 熊が出たって当たり前なんだよ
それが 自然って言うものなんだ
だから そんなに 騒ぎ立てないで
黙って そうっとしておいてね
山に入る時は、服に付いた草木の種やへんな菌を、山の入り口の前にある
クリーンルームの入り口みたいな所で、しっかりと落としてね。
アライグマやブラックバスなどの、外来生物を野や山に放たないでね。