どんなスポーツでも、準備運動は必要です。スケートは以外に全身を使う運動ですので
首、手首、膝、腰、足首などの、関節部分のストレッチをしっかりと行いましょう。
出来れば、スケートリンクを一周するランニングもする様に心がけましょう。
間接もほぐれ、身体が温まったら、さあ、いよいよ氷上に出る準備です。
毛糸の帽子に手袋、ジャンバーにオーバーズボンをしっかり身につけて
折り畳み椅子に座ってスピードスケート靴を履きましょう。
リンクに備え付けの椅子があれば、折り畳み椅子はいりませんが
常備されている椅子がない、混んでいて座る場所が確保出来ない場合など
折り畳み椅子を置く場所の地面が、氷や雪でカチカチに凍っている様なでしたら
折り畳み椅子の足が地面に接地する部分に、使わなくなった古いタオルなどを
クルリと巻くと椅子がツルツル動かなくなり、安定しますので安全になります。
スケートを脱着する時に、座ろうとして椅子が椅子取りゲームのように
椅子がツルリと滑って後ろに逃げて、尻餅を付いてしまう場合もありますので
そうならないようにと、ちょっとした工夫も大切です。
スケート靴は出来るだけ冷やさないように、カバンなどに入れて運びましょう。
椅子に座ったら、スケートの刃のカバーを付けた侭、爪先の方から順番に紐を緩めて
片方ずつ履きます、しっかりと足を入れたら、爪先の方から紐をきつめに締めます。
紐を締める為に、握り手が付いていて、針金の先の方が、L字に曲げてある
靴ひもを締める為の補助具もありますので、使用すると便利でしょう。
両足とも同じ様にスケートを履いたならば、リンクの氷上までブレードカバーを
付けた侭でゆっくりとリンクサイドに向かいます。
出来るだけリンクサイドまで行ってから、ブレードカバーを外す様に心がけましょう。
その際に、スケートを履いていますので、足元が非常に滑り易くなっていますから
補助の人がいれば、しっかりと転ばないように、手を繋ぐなどをしてサポートをして下さい。
リンクサイドの外側で一度座るなどをして、ブレードをリンク内の端に出してから
カバーを氷上で外します。
座らなくても氷上でカバーが外せるようになるまでは、安全のためにそうします。
カバーを外す時は、リンクの外側を滑走している人にも注意を払いましょう。
どうしても滑りたい気持が先に立ってしまい、カバーを外すとすぐに真っ直ぐ
立とうとしてしまいますが、すぐには立ち上がろうとせずに、膝を深く曲げて
スキーのジャンプの滑走の時のような姿勢になって、それからゆっくりと身体を
上の方に上げながら、ちょっと低い中腰ぐらいの位置で、身体のバランスを取ります。
足元が今まで経験していない、不安定な状態なので、怖がってしまうと反対に
身体を伸ばそうとして、バランスを崩して見事に転びます。
尻餅を付くのは初心者では当たり前のことですが、頭を打つような激しい転び方を
してしまう事がありますから、スケートに慣れない内は、身体が直立にならないように
出来るだけ姿勢を低く膝を曲げた状態でいましょう。
万が一の転倒で、頭を打つても毛糸の帽子をかぶっていれば、衝撃が和らいて
不測のケガなどから少しは守ってくれるので、毛糸の帽子は初心者には必需品です。
次回は、いよいよ 滑り方に移ります。