昔からある「損をして徳を取れ」と言う言葉は、人の心があってこそ生きる言葉であり
人よりも自分を大切にする、人への思い遣りが気薄になった、冷ややかに人の心が動く
現代社会に於いては、なかなか通用しない言葉になっているのだろう。
「損をして」その損を取り戻すために、従業員の給料をカットする。
正社員を解雇して、低賃金で雇えるパートや派遣労働者を増やしながら
収支を合わせ、自らの取り分は減らさない、生活水準は落とさない
そんな経営者達が増え始め、労働者達は、そんな彼ら経営者達を養うために
身を削っている訳なのだ。
会社があって、収入がもあって、その御陰で生活を営めるのだぞ
多分何処の経営者も口にする言葉であろうが、その度合いは違うだろうが
労働者を宝物だと思っている経営者は少ないのだろう。
売れるか売れないか、始めっから自信のない商品を開発し、無料の言葉で人を集め
無料のサンプルをバラ撒くき、消費者となろう者達の反応に基づき、製造する数を・・・
だが、そのサンプルを製造するのには、しっかりとお金が掛かっている
これこそが言葉の中の「損」を示している、その損を取り戻す為に経営陣は動くのだが
人気も出ず、「得」を取れなかった場合には、損出となり、損出は業績を落とす結果となり
経営陣の失敗に、何も罪のない労働者はトバッチリを受け、給料の減額やボーナスカットと
様々な影響を受けながら、虐げられ続けているのが、今の会社組織に居る労働者達なのだろう。
損をしてでも、後から儲けが生まれる経営手法、後の儲けがあってこそ成り立つ
博打的な経営でありながら、何も知らない中で働かされている労働者組に
いつの間にか組み込まれてしまっている、負の方程式
いずれにしても、アメリカ経済を学び、よい大学を出て、首席で卒業して
博士号などの称号を持ち、平民よりは少しは頭の良い人が考えた
コンサルティング会社の人達が、是非と勧める経営手法なのだから
世論は、100社の内で、10社でも成功すれば、彼らの手柄とされ
成功した会社を見ては、我も我もと飛び付いて行くのだろう。
肉体労働者は、いずれにしても使い捨ての道具として扱われながら・・・