本当の活性 | 十勝・帯広を洗濯いたし申し候

十勝・帯広を洗濯いたし申し候

Yahooの勝手な事情からの移民です。トホホ

シャッターが降ろされた侭の空き店舗が列び、行き交う人が疎らな歩道
TVのCMで見たことのあるサラ金の名が連ねられ、市街地中心部のビルを
埋め尽くし、皆の仕事が終わる時間帯になると、借金の返済に訪れるのだろうか
それとも新にローンの借り入れに来ているのだろうか、昼間よりも人の出入りが
多くなり、一時の賑わいを見せている中心街の姿

昔のように多くの人々がごく普通の買い物で行き交う、賑わいのある街並みに変えて
昔ながらの中心街の活気を取り戻そうと力を注いでいる者達がいる。
土日にイベントを開き、一時期の賑わいを取り戻したかのように見えるが
平日には今までと変わらぬ閑古鳥が中心街に鳴き、そもそも根本的な改善には
なかなか成っていないのが現状なのであろう。

中心街に活気を取り戻すためには、金持ちを優先した事業を持ち込むのではなく
土日のイベントのような、普通の人々が手軽に店を出し、価格競争だけではなく
人と人との触れ合いが生きている、普通の商業が栄えなくては駄目なのであろう。

あの物を買うのは、あの店しかない、あれを任せられるのは、あの店、あの人など
人と人との繋がりと、人と物との信頼が、市民と街全体に出来なくては
いつも、Sale、Saleと人を集め物を安く売るだけの、薄利多売が命である
人が向かいやすい駐車場が広く、しかも無料の郊外型の店舗に流れている
多くの人々の動きは変える事は出来ないのだろう。

人口も減少の一途を辿りながら、官民手を合わせた巨大な事業などが、救世主に
成るかの如く打ち立てられてはいるが、それも、ある意味の話し眉唾物であり
下手すれば、裕福な団塊の世代ばかりが住み着き、10年も経てば益々中心街の
高齢化人口が進むだけになってしまう恐れも孕んでいるだろう。

役所も、事業家も、即効性や目先の利益のことばかりを考えていて、そもそもその事業は
なんのためにやるのかと言う、その大切な事柄を忘れ、ただ悪戯に計画を進めながら
役所はどうせ人の金なのだからと、湯水の如く金を使い、事業家達は即利益に繋げようと
未来を見据えずに、何度ともなく同じ様なことを失敗し続けている。

人口の増加を望むのならば、若年層を取り込まなくてはいけないのであって
現状では、低賃金の若年層に向けて、ある一定の額の補助をしながら守りながらも
その行為にいい気になって甘えさせることなく、心が豊かで他人にも思い遣りのある
人間を形成させる様な、勉強やボランティア教育を、義務的に受けさせながら
保護と擁護が過剰に成らぬようにセーブし、市民として相応しい人材を増やしつつ
本当に市民に相応しい者を集め、人が多いだけの希薄な都市にしないために
官民が力を合わせた、新しい事業を計画、模索して欲しいと心から願う。