磯の香り | 十勝・帯広を洗濯いたし申し候

十勝・帯広を洗濯いたし申し候

Yahooの勝手な事情からの移民です。トホホ

バイクに乗った心優しい旅人の便りを覗かせて頂いた。
細い道、何処に逃げたら良いのだか落石注意や、海岸に突き出した大きな岩を
回り込むような感じで回り込む、見通しが利かないカーブでの警報器鳴らせの標識が
数多く点在していた、あの舗装される前の黄金道路をふと思い出す。

車が通る度に舞い上がる埃が立ちこめた道路、手ぬぐいなどで完全防備をした
黒い革のつなぎ姿のライダー達は、すっかり埃まみれで薄汚くなっていて、
お世辞でも綺麗な姿だとは言えないが、ライダー同士が対面し向かって来ると
どちらかともなく合図を交わす場面に遭遇する事がしばしばあった、
その光景こそ、言葉を交わさなくとも、仲間として互いを労い、応援をしている
そんな言葉を交わすかのような、人と人との心はいつも結ばれているような
人間としての素直な姿、ちょっとした挨拶だったのかも知れない。
ボロな長屋や住居も多い街並みに、普通に貧乏生活が当たり前にありながら
貧乏を特別に意識したりする事もなく、まるで空気のように整然とある中に
姿や格好は、今見れば見苦しとは思うけど、そんな生活をしていても
人の心は、今では考えられないぐらいに美しかったのだろう。
3丁目の夕陽にあった光景だとかが、平然とあった時代が懐かしい。

話をフンベの滝に戻そう、昔のイメージでは天空から怒濤のように落ちる
激しい水の流れと水量に圧倒され、近寄るのも怖く感じた記憶がある。
その恐怖心を抑えながら、水を掬い飲むために滝に近寄り、岩に当たり飛び散り
舞う水しぶきに、一瞬の内に服をべちゃべちゃに濡らした想い出も蘇る。

今現在の滝の写真を拝見させて頂いたが、水量は以前よりだいぶ減った気がする。
迫力があまりなくなってしまったフンベの滝だけど、今でも名所として現存している
それだけでもとても有難く感じる自分が居て、更に滝を見物する人々の姿があり
滝を囲む風景などはずいぶん変わってしまったけれども、想い出を蘇らせてくれる
一つのスポットが残っていて、ちょっとした幸せすらも感じるのでありました。

今のあの辺は、昆布採り船に乗った漁師さんと、サーファー達が戯れる
絶好のサーフィンスポットに変わっている気もするが、
大物の根魚、アブラコなどを狙えるポイントでもあるのも確かで
何度か竿を出して、50儺蕕鬘害鷯紊欧討い覽憶も蘇ったのでした。

潮風の中のツーリング、気持ちよかったでしょう、とても羨ましいけれど
公開されていた弁当は、どうも褒め所が見当たらなく、ごめんなさい。
とても素晴らしい写真を魅せていただき、心が和みました。
本当にありがとうございました。