樹皮や廃材、糞尿や食物残さを利用したアルコール製造ならば、原料の取引での金銭的な
問題や供給については、あまり問題は出ないだろうが、コスト削減と製造量の増加の為に
大手資本が形振り構わず動き出すと、最早、誰しもが想像できる悪魔の連鎖が起きる。
食物残差や糞尿や廃材は、アルコール・ＢＤＦの大量生産は、あまり望めないだろうから
家畜の飼料となる穀物や、人が食す食物などに依る燃料生産が世界的に主流となり
忽ちの内に大手資本の企業に買い占められ、取引価格は製造量が増える毎に高騰しながら
本来、食物や飼料で流通するだろう物すら品薄になり、自由経済を盾にした生産者は
安い価格で取り引きされる市場には、食料や飼料原料を提供しなくなり、
やがては、金持ちが乗り回す自動車には、たんまりと喰わせる燃料はあるが
家畜や貧乏人に喰わせる食料はないと言う恐ろしい結果が見えてくる。
現状の大資本家達が握っている、油田と産出量、市場価格を牛耳る支配と同じような
人間の醜い姿があからさまに露呈されながら、金と欲にまみれた支配の構図の中に
自然環境を壊し行き、もしかしたら人体にも影響を及ぼすかも知れない
遺伝子組み替え植物は地上を埋め尽くし、人々が燃やす燃料は、油田の産出量を
遙かに超えながら、増産し続けられて行く未来が見えるようだ。
国際的になにも話し合いもなく、規制も罰則もなく、全く統率の取れていない
地球温暖化阻止に動く世情を逆手に取り、世界征服すらも目論む大手資本家達の
その醜い欲望の姿は、ただ地球温暖化阻止をネタに金儲けを企んでいるだけで
我々企業は善意の者、正義なのだと多くの人々は騙され続けている。
日々、生死の境を彷徨い、生ゴミを食物にするためにあさりながら、
ようやっと飢えを凌いでいる、超貧困層の中から餓死者も出すだろう。
自分達の研究評価を得たいが為に、彼らが生きる為にあるだろう生ゴミすらも
根刮ぎに奪いながら、我々は地球に良い事をしているのだと雄叫びを上げながら
その直ぐ横の、ゴミ捨て場に転がる餓死者の屍を踏み付けにしている
そんな光景が現状の侭進んで行けば浮かび上がって来るのである。
食べ物を大切にしなさいと、ジャンクフードが大好物のアメリカ人を諭しても
大きなお世話だ、何をしようとオレ達の勝手だろと、逆切れされてお終いなのだろう。
人類とは、なんと愚かな生き物なのだろうか、なんとも情けないものだ。
アメリカと言う国には、商売抜きみたいな、みんなのために一肌脱ぐみたいな
奉仕の心はないのだろうか、自由と正義の為であれば、他国を破戒してしまうのに
本当に、我が儘で、自分勝手な民族なのだと思う。
だから、アベ君や小泉君も、すぐに仲良くなれるのかな。ロンとヤスも居たっけ。
我が国にいる欲望丸出しの輩達と、あの国の者達とは本当に馬が合うのだろう。