姉歯元一級建築士の耐震強度偽造事件で、人々の恐怖心は煽られ
今まで震度5や4に耐えていた、すやすやと眠る子を、乱暴に揺さぶり
無闇に起こしてしまったのかも知れない。
古い建物や旧耐震構造の建物の危険性を判断する技術者は、悪意のある者から見れば
ドル箱を背負った建築請負人の片棒を担ぐ、重要人物達なのだろう。
耐震検査を行う事業所は、どんな金持ちでも、国会議員でも、お役人でも、家族でも
何人からの圧力も受けず、受けたとしてもそれを振り払い、自らが持ち得る技術と計算力の
すべて出し切り、常に嘘や偽りのない正確な判断を出し、職務を全うするならば
日本国中の人々の生命と財産を守る、神ならぬ救世主に成るのだが、ひとたび、
悪意や策略事を企む者達と結託すれば、オレオレと同様に人の心を弄び
恐怖心を煽り立てる、危ない、危ない、詐欺にも変貌してしまうだろう。
どれだけの揺れと、揺れ方で、果たして壊れてみなければ分からない、曖昧な判断も多い
それは言い換えれば、あそこに居た幽霊を捕まえたから、1億円くれみたいな商売であり
なにも見えない姿無き姿の幽霊を捕まえたからと、有り難い有り難いと金を払う客の姿を
まるで見ている様で、なんとも滑稽でたまらない、あの事件発覚以来、なにか事あれば
そのような場面に数多く遭遇している今なのである。
社会的にも大きな影響力がある、耐震調査と言う職業、危ないと言う結論には何事も
起こらなかった場合、判断ミス・技術の未熟から、客に返すべく金銭的な賠償責任の
リスクなどは一切付加されていないのが、現行の商売の遣り方で、法律上もなにも縛られず
業者任せと成っているのが現実の動きである。
考えてみると、策略や悪意を持つ者達に対してはそこが抜け穴なのだろう。
天下りが居る建築業者が、政官業の悪巧みにより、検査を請け負った検査料報酬+建て直しの
解体撤去工事+壊した物件よりもプラスαされた設備設計された新築物件の受注等々
莫大な金を掴む構図が出来上がる。
日本政府は、いつものように、ドジな輩が失敗をコキ、公になってしまってから
なにか事件が明るみになってから、これではいけませんねと知らぬ振りをして
新しい法律などを創るのかも知れないが、公にならない限りは、まだ壊さなくても
良い建物も壊され続け、建物の原型を留めない程に過剰な耐震設備を施され続け
闇の中で動かされる税金は、どれだけの金額に膨らんで行くのだろう。
検査を委託し、金を払う側を守る、検査側に責任を負わせる法律の制定・整備が急務である。
計算能力が乏しく技術の未熟な者や、政官業と連携された闇のパイプの悪意から
人々を恐怖に追い込むニセ検査結果によって、その被害者や日本国から数兆円もの税金が
彼らの手に落ちる事を防がなくては成らない。
だろう、かも、あやふやな結論に、人々は喜んで金を払い続け
客から金を受け業者には、なにも責任もリスクもない、そんな馬鹿げた話など
全ての信用と信頼が失われてしまっている、この現代社会では考えられないのである。
日本国の中に仕組まれた怪しく危ないトリックに気が付き
正さなくては成らないと思っている者は、果たしてどれだけいるのだろう
日本国民は、本当に馬鹿なのか間抜けなのだろうか
どうせ、タンマリと盗み取られて、そのあとから、ワアワア騒ぐだけだろう
ほんとうに情けなくて仕方がない。