今まで行われている観光誘致とは、立派な施設を造り、テーマパークを造り
目玉商品をPRし、即席の祭りや打ち上げ花火、珍しい風呂温泉などを軸にして
人を集める為だけに翻弄していることが、ある意味見え見の中で観光施設や
観光地の開発が進歩もなく進められていると思うのです。
全国どこを見ても、さして変わり映えのしない観光施設との雰囲気と
ただ絶景を眺められるだけで成り立っている観光地では、もう一度、観たい
行きたい、と思うリピーターなどは現実として少ないのが事実でありましょう。
超有名な温泉地や祭り、歴史的重要文化財、神社仏閣がある観光地ならまだしも
風景しかない観光地は、観光客にすぐに飽きられてしまい、客足にも常に波があり
客足に左右されては経済的に切迫する業者は、悪戯な時の流れに経営破綻の道を歩み
シャッターが閉められた土産店が、ぽつりぽつりと増え始め、寂れた観光地を印象付けて
人々に露呈する寂れた姿に連鎖は、更なる追い打ちを掛け、やがては観光地すらも
この世から消し去ってしまう事もあるのでしょう。
風景や自然だけではなく、そこにだけしかない地域性を生かし、誰も真似の出来ない
独自の観光地を創り、今までの日本の観光の本質を変えてしまう様な、観光地自体に
ソフト面・ハード面から付加価値を付けると、その地の観光はどうなるでしょうか
知床国立公園(世界遺産登録地)を、机上の候補地として選びながら独自性のある
付加価値を付けられるかどうか、色々な方策や人間心理なども探索しながら
これからあるべき北海道の観光地造りを考えてみることにしましょう。
まずは、出入り自由な一般地域と出入り禁止の特別な国立公園内を定めます。
排気ガスなどの影響を考えて、ある一定の場所からマイカーの利用を規制し
公共機関のシャトルバスの送迎などから、地区ごとの分離化は現在行われていますが
誰でもバスにさえ乗れば目的の場所へ行けることにまずは目を付けてみましょう。
まず最初に、保護したい地域に入る為のライセンス制度を取り入れます。
立ち入り許可ライセンス制度により、この場所は特別な場所であり、普通の人は
安易に入れない観光地なのだと強く印象付ける事がまずは大切ではないかと思います。
世の中には、ライセンスを取ってまで観たくない、めんどくさいなどと
観光地自体に足を向けない数多くの観光客も居ることでしょうし、国立公園なのだから
日本国民として納税者として、規制をかける事は違法であるから、入場する権利がある
などと、全く屁理屈まがいの事を言う者も必ず出てくる事でしょうが、そもそも
ライセンスとは、そもそも免許の意味ですから、それに関わる知識を学び身に付けた
限られた者だけが取得が出来るものでありますから、ライセンスさえ取得すれば
「特別な人」として自らが認められ、更に、人に誇れる付加価値を手にするのでありますから
ライセンス自体にも付加価値があり、自らも満足と言う付加価値も得られたる訳ですから
ライセンスを持つ者だけしか許されない「規制」と「特別」は
自分だけは「特別」を必ず手にして、その「規制」から「免除」を受けたい
動物としての人間が本来持っているだろう独占欲、その欲望を擽るのです。
勿論、ライセンスにも、それに見合うだけの付加価値がないといけません。
地域に限定されてしまう入場券的なライセンスではいけません。
公に対しても活用できる、NPO、NGOにも役立たせる事が出来る
人にも誇れる立派なライセンスでなくてはいけません。
今回は、ここまで 次回は、ライセンスの取得方法と利用を考えてみましょう。
【次回のキーワード】
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