私のもう一人の母(猫)①(初対面)

 

幼少期から一人っ子鍵っ子だった私。

よく生活が成り立っていたなと不思議に思う。

 

朝の行ってらっしゃいから帰宅後は一人

 

そんな私に家族が増えた。母猫Cと子のオス猫P。

もう夜も寂しくない気がした。嬉しかった。

 

小学5年生の私。

当時の習い事はそろばん、習字とピアノ。

そして家庭教師のお姉さんが週1。これで両親がいない時間が

なんとなく埋まっていた。

 

ピアノも次までの宿題がある。

いつものように一人で練習。すると、もういつもとは違う。

 

この大型種の2匹が鍵盤に上がり歩き出す。

 

「も〜降りてよ〜」とか言いながら降ろす、上がられるを繰り返し

楽しかった。この2匹、その後太ってもいないのに1匹8キロを超えている。

 

そして家でのピアノ練習は上げ下ろしの遊びに変わり、ピアノの進歩も悪くなった。

後の発表会で、母の思う進歩がない事を怒られ私はもうピアノを辞めてしまった。

代わりに空手を習いたいと言い、習わせてもらう事に。

 

2匹の大きさは、小さな母も想定外だったかもしれない。

 

ちなみに両親を例えると、父はゴールデンレトリーバー。

母はピットブル。

 

母と、子のオス猫Pは相思相愛。むしろこっちが親子。

 

母猫Cはなぜか我が子Pより、私を小さな子供と思っていたように思う。

とにかく見張られている。大きな瞳でいつもそばにいてくれる。

 

夜は寝る支度をし、布団に行くと母猫Cは必ず私の枕に肘をかけ

格好良くお出迎え。布団に入ると私が眠るまでいてくれる。

 

その後枕の上の方に行き、地蔵のように動きもせず見つめられる。

嬉しくて眠れない

電気を消して寝た日も、暗闇に地蔵のようになる。

 

私は早い段階で母猫Cのために、枕付近のスペースを空ける癖がついていた。

そしてその癖は、もういない今でも直らない。

 

これまでは、家に帰るとお母さんや兄弟がいる友達が羨ましく

友達とバイバイするのも寂しかった。

低学年の時は母に仕事に行かないでと泣いた事もあった。

 

けれど、もう私にはCがいる。

ドアを開ければいつもCは玄関で座って待っていてくれた。

 

そしてこの後、母の望むマンション購入でここより少し広い家に引っ越す。

 

今までも1人同然だったが、私だけの部屋ができた。

2匹がもう少し広く走り回れるのではと母と一緒に喜んだ

 

〜続く〜

 

 

 

ポピーはあつこさんのご家族です

画像をお借りしました

 

 

相思相愛のあつこさんとポピー♡

ポピーのそのポーズが見られるなんて🐾