涙ってどのくらいでるものかと試してた12月

絵にならない路地で長い長いさよならした

That was 1985

 

うわさってどうやってここまで届くのだろうと考えた

君があの街で誰かと暮らしてると聞いた

That was 1988

 

久しぶりだね

こうして君と話せるなんて思ってなかった

でも会わないよ

思い出はあのままのほうがいい

 

仕事は楽しいよ 今は部屋も広いし 景色もある

でもいつも何か ものたりなくて探している

僕らしいだろう

 

調子者のボビーとやせっぽちのオリビアの出会いは

小さなカントリーウェスタンバー

まんまるの大きな瞳に たちまちひと目ぼれした

でもオリビアはまるで知らんふり

バラの花も映画のさそいもことわった

それでもギターをかきならし

「好きだよ」と歌いつづけた

そんな日が半年もつづくと

「もうあきらめろ」とまわりは言う

かまわずクリスマスに何をあげようか

そればかり考えてた

 

ある日めずらしく雪がつもり

寒さにふるえて ふと思いついた

ころげながら電器屋さんに走り ガスストーヴをプレゼント

その単純さにあきれたのか

本当はいつもまにか好きになってたのか

オリビアはボビーにキスをした

やっと二人は結ばれた

 

毎日 毎日 夢を語り合って愛し合った

 

ボビーの夢は映画のスター

オリビアは笑顔で見守った

まじめにやればいいことあるもんさ

主役の話がまいこんだ

 

毎日 毎日 夢中でがんばった キスするのも忘れるほど

 

夢はだんだん近づいて

いつのまにかオリビアはおいてきぼり

小さなしあわせはバランスくずし

そして二人はさよなら

 

よくある話と人は笑流しても

二人には二度とはできない忘れられない恋だね

It ends in 1985

 

だけど今愛してる人を ちゃんとつかまえてなくちゃ

今日がぼくの誕生日でも電話してきちゃだめさ

 

最近は僕もずっと好きなひとがいる いいこだよ

いつも本気だよ でもふりむいてくれなくて

僕らしいだろう

It is 1989