最近、デートDVについての本を読んでいます。

私は過去にデートDVの被害に遭ったことがあります。
私の場合は経済的、性的暴力を受けていました。

例えば、貸したお金(数十万)を返さないとか、避妊に応じず無理やり性行為をするとか、職場の上司や同僚と食事したり飲みに行くと不機嫌になるとか、大事な話し合いをしたいのに無視するとか。

これまで付き合った男性の一部にそんな方がいて、被害に遭ったときの衝撃は大きかったです。
なぜなら、そんなことをしない男性と長くお付き合いした経験があるから。
好きなら、私の心身を大切に扱ってくれる、将来のことも考えて行動してくれる、それが私の中では当たり前だったからです。
付き合うくらいなので当然ですが、相手のことがとても好きで、そんなことをされるのは、私がいけないのだろうか、私が努力をすれば変わってくれるのだろうかとか考えてしまい離れられませんでした。
しかも、当時の私にはデートDVの知識がなかった。


でも、対等な関係でなかったり、私を大切に扱わない人とは離れてもいいんです。
人は簡単に変わらないし、自分の当たり前が相手の当たり前ではありません。

高学歴でも、有名企業で働いていても、取締役などの役職についていても、どんなに優しくて女性の扱いが上手い人でも、女性の人気が高い人でも、真面目で誠実そうでも、平気でDVをする人はいます。
見分けるのはとても難しいです。
まさか、この人が、という人たちなんです。

じゃあ、被害に遭わないためにはどうしたらいいんだろうと、できることはあるのかな、と思い、
情報を集めるようになりました。


そんな私が目を通して勉強になったし救われた2冊をご紹介したいと思います。


まずは、

①暴力を受けてもいい人はひとりもいない



著者のエンパワメントかながわの阿部真紀さんは、CAP(子どもへの暴力防止)とデートDV予防に取り組む団体の方で、学校で子どもたちにワークショップをされている方です。
子どもたちと対等な関係を築き、保護者などの大人に悩みごとを打ち明けやすくするテクニックや、いじめや虐待などさまざまに名前を変える“暴力”をどう防止するか、デートDVの定義や件数の多さなど、初めて知る内容が多くとても勉強になる本です。

誰でも被害者や加害者になりえること、いじめや虐待、DVはとても身近にあることに気付かされます。
とても読みやすく、ワークショップの様子がとても詳しく書かれていて、子どもたちの反応など読んでいてとても明るい気分にさせてくれるので気軽に手にとってもらえたらと思います。


性別や年齢問わず幅広い方におすすめ。

デートDVのチェックリストも載っています。



②同意って何だろう?自分のきもちと相手のきもち



こちらは小学校高学年くらいのお子さん向けです。

性教育や性被害の防止にもとても分かりやすく良い本だと思います。お友達との関係で悩んだ時にもおすすめの本です。

アサーティブなコミュニケーションの勉強にもなると思います。

こちらも堅苦しくなく、身近な例のマンガがついていて読みやすいです。

子ども向けですが大人にもおすすめ。





どうか、特に子どもたちには加害したり被害に遭う前に知ってもらえたらいいなと思います。

私もそうだったんですが、恋愛感情がお互いにあると辛くても傷ついてもそれがデートDVだとなかなか気付けません。


家族や友人、恋人にも打ち明けられない内容でもあるからです。

世間では被害に遭う方に非があるという意見は根強く、いまだにあるように思います。


デートDVに限らず、いじめや虐待、DVをなくせたらと思います。

誰にも加害者&被害者にはなってほしくないからです。

暴力で相手をコントロールすることを学習しないでほしい。


大人が変えていかなくてはならないのだと思います。