私は現在障害者雇用で働いていて、働き始めた当初から思うことがあります。
まず前置きさせていただきますが、私が働かせていただいている職場は、これまで働いてきた中ではかなりホワイトです。
産休や育休の取得率、時短勤務の多さ、手当の充実など待遇を考えると恵まれていると思います。
働かれている方も優秀な方ばかりだと思います。日々、刺激を受け、仕事をする上で見習うことがたくさんあります。
以前、私はクローズで一部上場企業で働いていましたが、産休や育休の取得、時短勤務ができず、以前の職場を退職しており、私以外にも男女問わず育児中の社員への配慮がないこと、こどもがいる女性社員が高い能力があるにも関わらず仕事を続けられないこと、残業をつけさせてもらえないことを普通だと思っていましたから、今の職場にきて本当に驚きました。
さて、話を戻すと、私は現在の職場で一般枠で働く方、少なくとも一部からはよく思われていません。
それはこれまで耳にした様々な方の数々の発言から分かっていて、いろいろと私の知らないところではもっと言われているんだろうと思います。
きっと容赦なく悪口が飛び交っていることでしょう。
でも、障害者雇用って所詮下の立場だし、病気を理由に苦労せずに就職し、症状や薬の副作用でパフォーマンスが多少悪くても働き続けられ、ちゃんとお給料をいただけて、賞与もあり有休もいただき、短時間でゆるく働かせていただけているので、それはよく思われないというか思えないのは分かるので、まぁ、そうだよなぁと思うんです。
一方で、障害者雇用の私が、一般枠で働かれている皆さんの連帯感を強めていると思えば、別にそれが悪いことだとは思いません。
注目を集め、話のネタにもなりますし、良いのではないでしょうか。
職場に対しての不満も経営陣には向かいにくくなるでしょう。
さらに下の立場の私がいれば。
私に対する不満が高まれば高まるほど、経営陣にとっては良いのではないしょうか。
逆に仕事がとてもできたとしても、非正規で安く働かせられるなら、経営的にはメリットがあるでしょう。
障害者を雇用すれば助成金が入りますし。
生意気なことを並べましたが、私は様々な不安要素がある中で障害者雇用枠を作ってくださったこと、採用してくださったこと、温かく迎え入れていただけたこと、働きやすいように皆さんが気を配ってくださることをとても感謝しています。
それは経営陣のみならず、一緒に働いてくださっている全ての方に、です。
☆
私は様々な立場でマイノリティで社会的弱者であるわけですが、その分たくさんの恩恵を受けてもいます。
ある小説で、病気や障害があって配慮される側のことを“弱いものは強い”と書かれていたのを目にしました。
逆に言えば、“強いものは弱い”と。
“弱いものは弱い”と思っていた私は驚いたことを覚えています。すぐには納得できませんでした。
でも、精神障害者を例にすれば、精神科の医療費が原則1割になる自立支援が受けられたり、障害年金を受給できたり、障害者枠であればホワイトな有名企業に健常者の方に比べれば楽に入れてしまったり、税金面での優遇があったり、楽して(見方によっては“ズルして”)生きているように見えるかもしれません。
遺伝する精神病なら、結婚しなくても、子供を持たなくても、何も言われません。皆納得して受け入れてくれます。
若くても年金受給できるし、生活保護だって受けやすい。生活保護なら障害者加算もあるし、保険診療なら医療費の自己負担もありません。
住民税や所得税も払わなくていい。
バッシングしたくなる気持ち分かります。
でも、バッシングする健常者の方には、あなたも精神病になり、一生精神科通いしたいですか?結婚や子供など様々なことを諦められますか?差別や偏見に耐え続けることができますか?と問いたくなります。
でも、どちらも悪くないんです。
個人の問題は社会の問題です。
あなたが抱える苦しさは社会構造から生み出されていることに気付いてほしい。
ごめんなさい、話が逸れました。
とはいえ、利用できるものは利用したほうがいいと思っています。回復のためにも遠慮する必要はないとこれを読まれてる病気を持つ方には思っていただきたいです。元気になってたくさん働ける状態になったら税金を返していけばいいと思うんです。
これから、人口がどんどん減っていくわけで、障害者が社会に出ていくことを求められるのは、障害者にとっては追い風だと思います。
病気が悪化しないように配慮を受けながら働けるって、とても良いことだと思うんです。
きっと、障害者雇用はこれからもっと働きやすくなると思います。なぜなら、必要とされているから。
健常者の方が抱える負担もどんどん可視化されていって、支援が整って、減っていって、皆が働きやすくなる日が来るんじゃないかなと期待しています。
そんなの無理だよという方もいるかもしれませんが、願わなければ叶えられません。
行動していくために、希望は必要だと思います。
こういうこと書いてしまう私は謙虚さが足りません。読み返して反省しています…。
だから、いろいろと言われてしまうんですよね。自分でも分かってはいるんです。
まだまだ未熟なんです。
さて、この記事はあとで書き直すか、非公開にするかもしれません。
ここまでお読みいただいた方がいましたら、ありがとうございます。
嬉しいです。
ただ気をつけていただきたいことがあります。
あくまで、私は一例に過ぎません。
ぜひ、他の方の記事にも目を通されてみてくださいね。