日本経団連米倉会長は原発好き | RE:SUKI

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考えましょう

経団連は菅首相にお怒りで原発は運転すべきと考えています。

■日本経団連の米倉弘昌会長の話

「唐突感が否めない。自分の意見を発表してから中電に説明するという手順は政治的パフォーマンスにほかならない」

「原発を停止するかどうかは中電の判断だが、中電は首相要請ではなく命令だと思っているのではないか」

「本来は原子力安全・保安院と知見やリスクについて科学的に検討したうえで論議して決定すべきもの」

「原発に対する一連の政府の対応は極めて拙劣だ」


政治的パフォーマンスというのを否定はしませんが、経団連の意向が全て正しいかというとそうでもないわけです。大自然がおっしゃる「議論」の時間を待ってくれるという保障はどこにもないわけで、原発の真下に活断層が走っている浜岡原発を停止するというのは、当たり前の動きです。安全の保障はどこにもないのです。

そして、経団連会長の話した「中電は首相要請ではなく命令だと思っている」という点について、中部電力の水野明久社長はこのように話しています。




「総理の要請は、福島第1原発の重大事故を契機に社会に広がった原発の不安の高まりを踏まえての判断と理解している。原発は安全確保を最優先に立地地域、社会の信頼で成り立つ事業。当社の浜岡原発も40年の長きにわたり、この基本を軸に社会の信頼に支えられてきた。今後もこの基本を揺るがすことはない。今回、福島原発の事故で、原発の新たな不安が広がった。当社はみなさんの新たな不安を真摯(しんし)に受け止め、安全最優先の原発事業を貫くべきと判断した。」

経団連会長の話した内容とは違いますね。

「原発は安全確保を最優先に立地地域、社会の信頼で成り立つ事業」という言葉は、非常に冷静な考えであり、経団連会長の話す内容とは大きく異なるわけです。では、なぜ経団連の米倉弘昌会長は中部電力の水野明久社長の話とは異なる見解を伝えたのでしょう?

震災後の福島第一原子力発電所の事故について、「1000年に1度の津波に耐えているのは素晴らしいこと。原子力行政はもっと胸を張るべきだ」と伝えた経団連の米倉弘昌会長は、原発に自信があるわけです。しかし、それだけでこの様な発言を行うことにも疑問が残ります。

日本の経済を考えた上での苦渋の判断なのでしょうか?

なんとなくですが、違うような気がするわけです。74歳の会長は自分が大切なのでしょう。未来の世界と若い日本国民の命のことなど考えていないように思えるわけです。そういえば、中部管内の代表的企業トヨタの副会長が経団連の副会長にいたような気がします。色々と繋がったりぶら下がったりしている物があるみたいです。

中部電力は50ヘルツ地域への応援融通を取りやめると発表しましたので、これで東電への支援は出来ないということになりました。で、誰が支援するのかとなるわけですが、関電などの名前があがっています。今後、日本全体での電気への認識を再考する必要があります。

他人のことまで心配してられるわけがないとならずに、同じ日本国民として協力し努力をしていく必要があるのです。世界でも高い部類の電気料金を集めジャブジャブそのお金を使いながら、原発で作られた電気を何も考えずに使う時代には終わりが来たのです。

海外でも報道されていますが、福井県敦賀市・敦賀原発2号の1次冷却水の放射性物質濃度が上昇したため手動停止したわけです。もう放射能に怯える生活はこりごりではありませんか?

Tiny radiation leakage from Japan Atomic's plant



日本の汚染は、チェルノブイリ並みの汚染であるという証明がアメリカのエネルギー省と日本の文部科学省との共同の調査で確認されました。チェルノブイリでは今も人が住めない場所があります。自分の住む町がこのような事態にならないように、経団連の会長の話す原発の安全性と有効性と金だけではなく、これから生物が生きていく世界について、しっかり考えていく必要があるように思えます。

何が起こるか分らないバケモノが住む箱はいりません


■福島第1原発4号機.使用済み核燃料貯蔵プール水中映像。