■映画『2012』 オフィシャルサイト
http://www.sonypictures.jp/movies/2012/
せっかく観てきましたので感想を書きます。日本での公開は、2009年11月21日(土曜日・前夜祭も有)ですので、数日後に迫っています。いわゆる"Disaster Movie"「災害映画」です。今から書きますが、今回もいつものようにネタバレがある可能性が高いので、注意です。嫌な場合は、画面左上の×でこのサイトを消してください。
まず、『2012』のアメリカでの興行成績についてですが、11月13日から15日までの週末3日の順位です。好調を継続しています。
■WEEKEND BOX OFFICE November 13-15, 2009
http://boxofficemojo.com/weekend/chart/?yr=2009&wknd=46&p=.htm
■US BOX OFFICE TOP FIVE
1. 2012 - $65,237,614 約58億円
2. A Christmas Carol - $22,308,913 約19.9億円
3. Precious $5,874,628 - 約5.2億円
4. The Men Who Stare at Goats - $5,861,753 約5.2億円
5. This Is It - $5,078,920 - 約4.5億円
全米で11月13日から公開されている『2012』は、週末のみの来客で、全米TOPになっています。独走態勢です。ちなみに2位は、ロバート・ゼメキス&ディズニーの3Dアニメ作品。3位はマライア・キャリー出演作品。4位はジョージ・クルーニー&ユアン・マクレガーの作品。5位はマイケル・ジャクソンの遺作です。
『2012』は、Roland Emmerich監督(ローランド・エメリッヒ)の作品です。代表作は「インデペンデンス・デイ」。もう10年以上前の作品ですね。安く買ったような気もするビデオを持っていますが、壮大な映像や演出を得意とする監督です。
■肝心の内容は…(ネタバレ注意)
ベースとなっているのは、マヤ暦が2012年の冬頃に終りとなっているという話。太陽との関係で地球のコアの温度が急激に上昇。大きな地殻変動が発生します。地球が引っくり返る感覚です。
イエローストーン国立公園。子供たちとキャンプに訪れたジャクソン(ジョン・キューザック)は、謎の男チャーリー(ウディ・ハレルソン)から“地球の滅亡”が訪れることを知らされる。さらに、その事実を世間に隠している各国政府は、密かに巨大船を製造し限られた人間だけを脱出させる準備に着手しているという。初めは信じなかったジャクソンだったが、ロサンゼルスで史上最大規模の大地震が発生し…。そして、アメリカ全土へと拡大する、大地震、大津波、大噴火。別れた妻・ケイト(アマンダ・ピート)と二人の子供を守るため、ジャクソンは家族と共に巨大船がある地を目指す。しかし、彼ら一家を追うように、未曾有の大天災が次々と地球を呑み込んでいく――。
タイムリミットは15分
「政府が作る船に、全員は乗れない…」
人間とは、生きるとは何かを問う、涙と感動のクライマックス!
その頃、ウィルソン大統領は、アメリカ国民と最後の運命を共にしていた。そして、娘のローラと大統領科学顧問のエイドリアンに最後の別れを告げる。一方、ジャクソン一家も巨大船へと近づくが…。そこには何億もの人々が押し寄せていた。船は出発できないまま、大津波が間近まで迫っていた-。タイムリミットは15分!家族の危機に直面するジャクソン一家は-。人々の救出に燃えるエイドリアンとローラたちは-。私たち人間は、愛する者のために、最後に何ができるのか。
映画の中でも伝えられていますが、キリスト教とイスラム教、仏教など宗教の枠を超えた形で、人々が1つになっていく姿にとても感動しました。昨日の日記を書く時に、ない知識の中で色々と考えたことがあったりとしたもので、それとも重なった。
「最後」が来た時にしか、人類はこうやって1つになれないのか、などと考えました。では、印象的だったシーンを10個しばりで書きます。
(映像編)
①ブラジル・コルコバードのキリスト像が崩壊するシーン
②米大統領の目前で真っ二つに折れるワシントン記念塔
③TSUNAMIに乗りホワイトハウスに降り注ぐ空母ジョンFケネディ
④9.11のツインタワーのようなビル崩壊がニューヨークなど街全体に
⑤日本海で波に飲まれる超豪華客船
⑥信者の集まるサンピエトロ大聖堂の壁画が割れ上部ドームが横転
⑦チベットの山頂の寺院を飲み込むTSUNAMI
⑧マヤ寺院での集団自殺
⑨リアルすぎるG8の暴動とCNNの報道映像
⑩大陸が1つになったようにも見える世界
(ストーリー編) さすがに詳しくは書けません…
①アメリカ大統領最後の演説と行動
②生き延びようと大金を支払う人と静かに自然に身を任せる人
③ラマ(ダライ・ラマ?)の言葉
④ダイアナ妃と同じ場所で…
⑤乗船時、最初に話すロシア大統領とその次に話す中国主席
⑦おまけの様に頷く日本
⑧電話に出る日本の小さな女の子の「もしもし」
⑨子供が父親を認める瞬間
⑩スタッフロールに流れる日本人の名前
印象的な点や気になったことを書いてみました。他にもあるんですけどね。1回しか見ていないので記憶違いもあるかもしれません。このあたりに注目してみると、映画を楽しめるかも?
そういえば、某動画サイトにて、劇場でカメラ録画された作品を閲覧できる状態になっていました。違法アップロードですね。確認出来ただけでアップした方は2人いまして、インドの方とフィンランドの方でした。
現在は対策が始まっています。
正直、画質が低いので観るともったいない。映画館の音響設備で楽しんで欲しい映画です。私は映画館での鑑賞を推奨致します。CG技術が進歩しすぎて、全てが現実に思えてくるくらい怖いです。
なんというか、宗教的な知識や建造物などの認識があると、楽しみ方が増える映画なのではないかと思いました。私の知らないことなども、ストーリーの中にたくさんちりばめられているのだと思います。
宗教うんぬんの話には興味がないという方もいるかもしれませんが、映画として楽しむための基礎知識みたいなものでして、知っておくとちょっと良いかも。というわけで、以下は詳しい方は頭に浮かんでいることかもしれませんが、ポイント。
★本当は誰が物語の中心?
主人公の息子の名前「Noah Curtis」
=旧約聖書の「ノアの方舟」?
■旧約聖書の『創世記』(6章-9章)
ヤハウェは地上に増えた人々やネフィリムが悪を行っているのを見て、これを洪水で滅ぼすと「神に従う無垢な人」であったノア(当時600歳)に告げ、ノアに箱舟の建設を命じた。ノアとその家族8人は一生懸命働いた。その間、ノアは伝道して、大洪水が来ることを前もって人々に知らせたが、耳を傾ける者はいなかった。 箱舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。ノアは箱舟を完成させると、家族とその妻子、すべての動物のつがいを箱舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、箱舟はアララト山の上にとまった。 40日のあと、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた。7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。 (Wikipedia参照)
↓創世記の詳細
映画として楽しむのか、それとも2012年の地球の破滅を考えながら楽しむのかは個人の自由。映画の通りの出来事が起こるかどうかという点については、NASAが「デマ」と発表したようですが、映画の中では政府が全ての情報を市民へ遮断した後に、2012年に向けて動き出していました。す、すでに政府は動いて…
■2012: Beginning of the End or Why the World Won't End?(NASA)
http://www.nasa.gov/topics/earth/features/2012.html
古代マヤ文明、そしてマヤ神話(旧約聖書)の中に全てがあるのかも
■'2012' Trailer HD
100点満点で90点にしときます