≪天安門事件≫ 20年目に考えよう | RE:SUKI

RE:SUKI

考えましょう


「1989年6月4日」

今から20年前の今日、中国で大きな事件が起こりました。


64天安門事件(the Tiananmen Square democracy protests)。中国政府が、未だに市民が思考することを恐れる大きな事件です。


「胡耀邦(Hu Yaobang)」という現在の中国では考えられないような政治家がいました。 彼は日中友好やチベット問題などに注目し、言論の自由・資本主義・民主主義の存在する新しい中国を目指していました。


当然、彼は周囲の人物とは意見が異なり、失脚させられます。


RE:SUKI-胡耀邦


この胡耀邦の亡くなったのが、1989年4月15日。死因は心臓発作でした。胡耀邦の死因と、生前の不当な解雇に対して怒った知識人や学生が、最初に行動を開始したと言われています。


彼の死後、1日後には小規模のデモが起こりました。そして、1週間後には、約10万人の学生などが、天安門広場に向かって行進を始めたと伝えられています。


知識人・学生らによるデモ行動は、日に日に増加していきます。

そして運命の1989年6月4日、天安門広場で事件は発生します。


当日、天安門広場には、約10万人の人々が集まりました。その抗議は平和的なものであったようです。しかし、中国政府は、武力でそれらの解散を求めました。


結果、デモは混乱し暴動へと発展します。


戦車と兵士を投入し、強制的に天安門広場の人々を排除したのです。

ある者は射殺され、ある者はひき殺されたなどと言われています。


海外の報道関係者は、政府により規制され、情報は遮断されました。


RE:SUKI-天安門 戦車


中国の赤十字は、当初2600人の死者を発表していましたが、後に、241人の死者のみが発表されています。(最終的には、政府により319人の死者を発表)


数万人が死亡したという話なども存在していますが、政府が全ての情報を隠蔽した為、確認出来ないのが現状です。


活動の中心人物は、海外の情報局などの手引きにより、海外などへ逃げました。

現在、天安門事件の民主化運動主要メンバーとして指名手配されていたウアルカイシ氏(41)が、世界に天安門事件を再認識して欲しいとの考えから、中国政府への出頭を行おうとしています。


昨日の発表では、中国特別行政区マカオから中国への入国を拒否され、現在は出頭できないということになっているようです。


彼が再逮捕されるとなると、再び暴動が起こる可能性があるからでしょう。中国政府は、人民へのコントロールの箍(たが)が外れることを、恐れています。


そして、国際社会での64天安門事件への批判が高まることを、中国政府は懸念しているのです。情報を知らない中国の方が、真実を知ることに繋がるからでしょう。

アメリカ政府は、64天安門事件から20周年を迎えた今日、服役している人々の解放や、正確な人数の発表を求める声明(クリントン国務長官声明)を発表しました。


日本政府は何をしたのでしょうか?私には確認できませんでした。


今日、天安門広場は、厳戒態勢にあります。

政府は、中国の人々に事件を思い出させたくないのです。


中国政府は「反日思想で」20年間を誤魔化し、起こった事実を、隠し続けてきました。しかし、インターネット社会になり、真実の情報を得る人々が中国にも存在しています。


Youtubeは、先日少し紹介しましたが、ある映像が原因となり、3月から中国国内では閲覧が出来なくなっています。そして、TwitterとHotmailも、6月2日から使用が出来ない状況です。


単純な方法です。頭が悪いとしか言いようがない。


このような嘘がいつまでも通用するはずもないのですが、中国政府や中国共産党の面々は、くだらない規制ばかりを続けています。


胡耀邦の存在を忘れることなく、嘘に騙されない強い心で、中国の方には、本当の意味での自由を手に入れて欲しいと思います。


日本でも64天安門事件を考えましょう



■天安門事件の実際の映像 ~戦車がゾロゾロと…

     ※Youtube映像上の広告は右上の×で消えます


■The Tiananmen Square Story スライドショー


■Tank Man 有名な無抵抗で戦車を止める人


広場にいる多くの人々は、現在何を…?