据え回し→ラインフライトでの渡り→フリーフライトでの渡り
こういう流れなんですが、フリーにするということは手から飛び立った猛禽は何をするにも自由なんです。自身の意志でどこへでも飛んでいける身なんです。
最初はラインフライトもフリーフライトも、ただヒモが付いてるか付いていないかの違いだけでやることは一緒です。
まずは反復の渡りなんです。
フリーに出来る要素の第一条件はなんといっても訓練中の鳥が詰まって餌頭になっているかどうかにかかってきます。
「餌頭」
鷹やハヤブサを飛ばすことでこれ以上重要な要素は考えられません。
そこそこ紐付きで渡れるようにさえなっていれば、後は餌頭に猛禽がなっているかどうかだけ。
食うことを警戒するより、遊びに行くことより第一優先の頭になっていさえすればフリーは成功すると思いますし、フリー移行の見極めとして餌頭になっているかどうかで私は判断しています。
もちろんなり切れていない場合は私は何日・何十日経っても紐はつけたままです。
餌頭に移行させるにはやはり日々の食詰め管理でしょうね。
どんどんウエイトが下がっていく場合、いずれ我慢できずに餌が第一優先になったらしめたもの。
私は最初は紐付きで飛ばしながら中間フリーにして飛ばしてまた紐付きにしております。だんだんとフリーでの本数を多くしていき、鷹に慣れさせていきます。
最初のフリーは一番慣れた場所でやるのが一番です。
面白がって飛ばさないで、どの辺で鷹に余裕が生まれてくるか、注意深く観察しながら飛ばしていきます。
腹ペコのうちは安心して飛ばせます。しかし鷹に余裕が出てくると反応が鈍ってきて、しまいにはよそ見し始めます。それでも何とか飛んで来たら、もう一本なんて思わずに帰るほうが賢明です。
ソノウが膨らんで満ち足りてしまったら、もう呼んでも帰ってこない場合が多いです。
始めてフリーにした方はこうなると焦ります。
私は紐付きのうちに手立てをしていますよ。
フリーにする前にルアーと活当てを経験させとくんです。
肉片よりもアピール度の高いこれらを訓練させてからいつもフリーに移行してます。
基本ルアーに付ける肉も大振りな肉でないといけません。
ロアーを掴むといつも腹いっぱい食えるとなると魅力的なものに映るはずです。
ルアーはルアーを掴ませる疑似狩り体験の他に、鷹の回収の道具として使うんです。
満ち足りた鷹は高い場所にいってしまったら、もう降りて来ないことがとても多いんです。
回収の手段を訓練させてからフリーにしていくのが安全です。
私はそのためにもウズラを飼っているんです。猛禽にとって生き鳥以上に魅力的なものなんてないでしょう。
実際に新鮮でうまいはずです。
ルアーに懸る鳥にしておくことで、アクシデントの時には回収の手段ができることになります。
次回にその辺のことを書いてみます。