鳥にとって人間の腕にゼロ距離で留まって平然としてるのは鳥としたら不自然であります。
しかし、猛禽フライトや鷹狩りではそれがデフォルトであります。
猛禽ってとても不思議な鳥ですね。いやわざと不思議な鳥を調教で訓育していくわけで、私も実際にそのようにしているわけですからね。
いよいよ据え回しに慣れてきた鳥は渡りに移行です。
たとえ小屋の中で渡ってきても、小屋という世界しか知らない鳥は外は異世界なんですよね。
ヒナの子供心が変化する時期はこの外出しで一変化していくんですよ。
ただし飼い主に依存の心が片隅になければフリーフライトは成立しないでしょう。
ある程度据え廻して外の環境に慣れを見せて来たら外で渡らせるようにするのですが、小屋の中とはちがい、飼い鳥にとってはアウェーなかんじでしょうね。最初はストレス抱えてますから。
なのでいきなり初物遭遇は極力少なくしていって徐々にが基本です。
私はヤツラを調教していく上で、腕以外に外でもヤツラの安心できる場所をつくるように心がけてます。
そうした場所をベースに渡りを教えていくととてもやりやすいんですよ。
それはどういった場所か?
もちろんいいことがやたらとあって、嫌なことが全くない場所であります。
見ていて素通りするとかならずそこに行きたがる場所に変わってきます。
家の子らはココ⇩
おなじみの水路の手すりです。
据え回しを毎日しながら、ここにくるとヤツラを留めて休憩してすこしくつろがせています。そして毎回口餌を与える場所でもあります。
そんなこんなしていると、ここが外での一番のお気に入りになるわけです。
そりゃそうでしょうね。ここに飛んでいけばかならずいいことが待っている。好きにもなります。
二羽ともここに留まると緊張が解けるんですよ。
しっかりと地に足が付いてる凛。こいつは姿勢だけはとてもいいんだよな。当歳の頃の画像です。
ブルブルっと羽根振るわせて緊張解く寸前の麗。
アーッホッとした的な・・・・
外での渡りの最初の一歩もひと苦労な仕事です。
てもこうして肉に目を向けで頭低くしているのは、いつ飛び乗ろうかなとの気持ちが頭にあるので良い傾向です。羽根割って飛び乗る態勢に入ってますね。
渡りの時は少しでも餌頭になるように詰めの管理をしっかりとしていかなくては進歩はしていきません。
この時期は何事も反復して渡って食うのが当たり前の気持ちに誘導していかなくてはいけないです。
やがてはどんなところからでも飛んでくるようになれば、もうフリーで飛ばしてもいい頃合いとなります。
↑やる気満々の態勢であります。
こうして手の上の肉に目を向けて。頭低くして尻尾上げてる姿が持続する内は何本でも飛んでくるはずです。
しかしお腹が膨れてくると頭が上がってきて、目線はずれてどっか違う方向にいきがち。
あっち見たりこっち見たりするようになったら一刻もはやく終了して連れ帰ったほうが間違いありません。
止める潮時見誤ると、その日に連れ帰れなくなるなんてこともあるんですよ。
フリーフライトでは鳥はどこに行こうと自由なんです。
一緒に家に帰れる日はいい日なんですよ。たとえ進歩なく終わったとしてもね。