読売オンラインの記事で、「PTAはほんとうに必要?…「事実上の強制加入・教室のカーテン洗濯まで肩代わり」「保護者の声を学校や行政に届ける役割」」 という記事が掲載されている(2023.11.17)。また、こういう記事が発表されると、「自治会・町内会」の運営と比較されることが多い。

 

どちらかというと、小学校・中学校のPTA組織は自治会活動よりも、強制力が強い。この記事文中に「「仕事や育児で忙しい」「無理に委員をさせられるのが嫌だ」と敬遠する保護者もいます。忙しい家庭が増えている時代に」と既に、「両親が不在」であることを前提とした進め方に疑問を感じるところはある。

 

PTAの運営方法でを見ていくと、「保護者全員が会員となり、一度は役職を務めるというルールがあるためです。」としているが、自治会はそこまで、会加入の強制力はない。会員は「加入希望者」になっているのが前提だ。実際には、「ゴミ集積所の利用」や「地域の清掃活動への参加」「防犯パトロール」や「地域防犯灯の電気代負担」など、実質的にジブン自身に直接的に見返りのあるものが多いのが、「自治会」ではある。

 

この記事で問題になっているのは「役員」が強制的に割り当てられる場合をいくつか上げている。「本人の意思を考慮せずに役職を割り振る運営には特に反発が強い」。これは自治会・町内会でも同じことが言える。「強制的に・・・」と考えればそうなのだが、逆に「ナニも協力もせずに・・・」と発想を転換して考えてみると、「シゴトで忙しい」とは言いつつも、それは「自身の家計や生活の充足のため」だったりする。そういったヒトの「自己満足を充足させているヒト」のやるべきことを肩代わりしてあげている、とも考えられる。母子家庭で母親か父親の一方がおらず、稼ぎ手がおらず、稼ぎ手はジブンだけと言うなら、いざしらず、片方の親もジブンの家の収入を充足させて、満足感を得ているために働いているのならば、その分を肩代わりして、役員を担ってあげているだけではないか。

(地域清掃の日に参加して協力せずに、家族で外出を愉しんでいるなど)

 

自治会の事務局を担当していたとき、この「ジブン本位のワガママ」な発想をする人たちに苦労させられたものなのだが、そのサイド(共働きは当然:世の中の流れ)に立って、そちら(共働きは当然:世の中の流れ)を優先した考え方で世論を形成されては困るよなぁと思うのもワタシだけであろうか。学校も同じで、どちらか片方の親が学校の活動に参加してもらう。また、公立の学校の場合、税金で運営しているのであって、私立の学校は業者を雇い、補修・清掃等を行い、親を満足させることは「費用を払っているので」できるが(その対価は「学費」で払っている)、そうはいかない事情もあることくらいは考えて欲しいものだ。

 

自治会も同様で、これらを業者に任せる方法もある。「自治会だより」や「自治会ホームページ」を業者に費用を払って任せている自治会もある実例はある。

 

この記事は2ページにわたり、長いが、「自治会・町内会」の運営とその本質的意味を考えさせてくれる記事だ。

 


potsunの「いいものみつけたよ〜」へ   

自治会・町内会に入っていますか? へ

誰にも教えたくなかったExcel小技2

閑話休題 へ