2008年11月、とある老舗文具メーカーが発売したデジタルメモ「ポメラ」という商品をみなさんはご存知でしょうか。
「ポメラ」は、発売と同時にほぼ品切れ状態になりました。
初年度10万台に達する勢いで、ここ数年売り上げが伸び悩んでいた老舗文具メーカーにとっては
起死回生のヒット商品となったのです。
普通のファイルやラベルライターは、市場が完全に成熟しています。
そんな成熟市場に身を置く老舗文具メーカーを救ったのは極めてシンプルなメモ専用機でした。
多機能化という情報機器の潮流と逆行するポメラを企画したのです。
「会議で9割が賛成する商品は案外売れない」という持論を持つ社長は、
役員会議でたった1人しか評価しなかった案件にゴーサインを出します。
「独創的な商品を開発し、新たな文化を創造する」を理念とするこの企業は、
消費低迷下でニッチ市場を掘り当てた非常に模範的な好例ですね。
【ニッチ市場 例】キングジム