ニッチ市場に特化することで、高付加価値化を実現している運送会社があります。



キーワードは、「緊急性」と「同業者のネット」。



例えば、冷凍食品を輸送中のトラックが故障で止まってしまった場合、別の冷凍車による積み替えが緊急に必要です。



当たり前ですが、特に夏はすばやい対応が求められますが、ここで、「冷凍食品のJAF」のように出動するのです。



また、空路で緊急に輸入される貨物は飛行場からの輸送手段確保ができていない場合も多く、足のない貨物の引き取りを航空会社などから依頼されることもあるという。



この場合も、貨物が冷凍物であればより緊急性は増しますね。



事業開始当時から、こうした産業構造を見抜き、他社との差異化を図ったのです。



今後は、24時間・年中無休で全国をカバーする必要があり、緊急輸送情報をいかにシステム化して入手できるか、競争市場下で生き残るためどれだけコストを抑えることができるかを模索しているそうです。

「どんな場所や状況においても、そこに人が存在するなら腕時計も存在しなくてはならない。そのためには解決へ向けて挑戦し続ける」



これは、世界的超有名企業であるロレックス社の変わらないポリシーです。



ロレックス社の歴史は、今日の買収合併のベンチャー企業の先駆けともいえ、経済学者のシュンペーターやチャンドラーの言うところの経営革新、一番手企業を目指した歴史でもあります。



ところで、私たちが身につける腕時計というスタイルを最初に作り世界へと広めたのが、実はロレックスなんです。



ロレックスは挑戦者として、「そこに人が存在するなら」という“特殊分野”に挑みます。



それが、深海に潜るダイバーズウォッチのサブ・マリーナであり、登山等に使われる冒険家用のエクスプローラ、パイロット用のGMTマスターだったんですね。



誰を顧客とするのか、一目瞭然でとっても分かりやすい、今で言う「ニッチ市場」「ピンポイントマーケット」をテーマとしてきたブランドだったんです。




【ニッチ市場 成功事例】ロレックス

大手が嫌がる市場を選ぶ、これはニッチャー戦略の基本です。



賃貸住宅業界で、そんな教科書どおりのニッチ市場を見つけ出して成功しているベンチャー企業があります。



その企業は、賃貸住宅の「原状回復工事」で日本トップのシェアを持っているのです。



取引先は、上場しているような最大手賃貸住宅管理会社から町の個人経営の不動産屋まで、全国で約600社にも及びます。



一般的に、原状回復工事は単位が細かく納期も短い、とても厄介な仕事だそうです。



工事単価数百円や数千円の工事もあれば、1週間以内に施工しなければならない超突貫工事もしばしば・・・。



ちなみに、住宅リフォーム工事などは一般的に1件100万円以上が相場ですので、この原状回復工事の市場総額が小さいであろうことがわかりますね。



そうなると当然大手が参入するような市場ではなく、そもそも個人経営の地場工務店などを除いては専業企業がほとんどないのが、この原状回復工事の市場なのだといいます。



大手が参入してこないニッチ市場を選ぶ、まさにベンチャー企業の鏡ですね。



【ニッチ市場 成功事例】株式会社ハウスクリニック