冷蔵庫の横に20cmくらいのすき間があると、「ここに収納を入れられたらかなり助かる」と思いますよね。

実際、冷蔵庫横向けとして販売されている幅20cm前後の収納はあります。

ただし、最初にひとつだけ確認したいことがあります。

「冷蔵庫と壁の間が20cmある」ことと、「幅20cmの収納を置ける」ことは同じではありません。

冷蔵庫には機種ごとに必要な放熱スペースがあり、さらに扉の開閉やコンセント、収納を引き出す動きまで考える必要があります。

今回調べた中では、20cm前後で候補に残しやすかったのは次の2つでした。

  • 少しでも幅に余裕を残したいなら、ルミナスフィール MD2090-4W:本体幅約19.5cm
  • 高さを使って収納量を増やしたいなら、タンスのゲン 49600457:本体幅20cm・高さ180cm

ただ、20cmぴったりのすき間なら、私は幅20cmの商品をそのまま選ぶのは慎重になります。

まずは「その20cmが本当に収納に使える20cmなのか」から確認していきます。

冷蔵庫横20cmなら、最初に「使える幅」を計算したい

冷蔵庫横を測るときに大事なのは、単純に壁から冷蔵庫までを測って終わりにしないことです。

確認したいのは、

実際のすき間幅 - 冷蔵庫に必要な設置スペース = 収納に使える幅

です。

冷蔵庫は庫内を冷やすときに外へ熱を逃がすため、メーカーが周囲に必要なスペースを指定しています。

この数字は全機種共通ではありません。

たとえば、メーカー公式情報を見ると、パナソニックの一部機種では左右5mm以上のスペースが必要とされています。一方、シャープには、壁ぎわで冷蔵庫のドアが十分に開けられない場合、壁から20mm以上必要とする機種もあります。

つまり、

「冷蔵庫は横を5mm空ければ大丈夫」

「20cm空いているから20cm収納を入れて大丈夫」

と一律には判断できません。

使っている冷蔵庫の型番を確認し、取扱説明書やメーカーの寸法図にある「必要設置スペース」を先に見る。

ここが冷蔵庫横収納ではいちばん重要です。

20cmをどこからどこまで測ったかも重要

もうひとつ気をつけたいのが測定位置です。

床付近では20.2cmあっても、上の方では19.9cmということはあり得ます。

壁や冷蔵庫が完全に平行とは限りませんし、巾木が出ている場合もあります。

特に高さ180cmほどの収納を入れるなら、床だけ測るのではなく、

  • 床付近
  • 中間付近
  • 収納上部にあたる高さ

の数か所を測って、いちばん狭い部分を基準にした方が安心です。

20cmの商品を20cmの場所へ入れる場合、計算上の残りは0cmです。

これは「20cmだからぴったり」というより、寸法誤差や壁のわずかな傾きまで考える余裕がない状態です。

私はここをかなり気にします。

20cm前後で候補に残った2商品を比べると

商品 本体サイズ 大きな違い 向いている人
ルミナスフィール MD2090-4W 約19.5×59.5×94cm 20cmより5mm細い 幅の余裕と出し入れの軽さを優先
タンスのゲン 49600457 20×55×180cm 高さを使って大容量化 食品ストックをまとめて収納したい

同じ「冷蔵庫横20cm向け」でも、かなり性格が違います。

ルミナスは低めのオープンワゴン。

タンスのゲンは、細長いスペースを縦いっぱいまで使う引き出し式の収納です。

収納量だけなら高さ180cmの方が有利ですが、毎日の使い方まで考えると単純に大きい方がいいとは言えません。

幅に少し余裕を残すならルミナスフィール

最初に候補へ残したいのは、ルミナスフィールの隙間ワゴン「MD2090-4W」です。

メーカー公称の外寸は、約幅19.5×奥行59.5×高さ94cm。

検索上は「幅20cm」として販売されることもありますが、実際の本体幅は19.5cmです。

20cmの有効幅が本当に確保できているなら、

20cm-19.5cm=0.5cm

なので、合計5mmだけ余裕が残ります。

5mmなので決して「余裕たっぷり」ではありません。

それでも、本体幅が本当に20cmある商品と比べると、この5mmには意味があります。

特に、収納を定期的に手前へ動かして掃除したい場合、完全に隙間いっぱいの商品より候補にしやすいです。

奥行59.5cmは冷蔵庫横と合わせやすい。ただしハンドルまで見る

冷蔵庫横収納では、幅だけでなく奥行もかなり大事です。

MD2090-4Wの本体奥行は約59.5cmなので、奥行のある冷蔵庫の横へ置いても、収納だけが大きく前へ飛び出しにくいサイズです。

ただし、ここには見落としたくない数字があります。

ハンドルを使用した状態では奥行が約67.5cmになります。

本体59.5cmだけを見て購入すると、「思っていたより取っ手が前へ出る」と感じる可能性があります。

冷蔵庫の扉より前へ大きく出ないか、通路を狭くしないかは、67.5cmを基準に見ておきたいところです。

オープン棚なので、毎回全部を引き出さなくても取れる

4段のオープンラックなので、手前側に置いた物なら収納全体を大きく引き出さずに取れます。

調味料や飲料、食品ストックなど、頻繁に出す物を入れるならこの構造はラクそうです。

キャスターとハンドルも付いているため、奥の物を取りたいときや掃除するときにはワゴン自体を移動できます。

冷蔵庫横はホコリがたまりやすいので、「収納できるか」だけでなく、後から動かせることは意外と大きな差です。

外幅19.5cmでも、収納部分が19.5cmあるわけではない

ここは購入前に知っておきたい弱点です。

メーカー公称の棚内寸は、幅約13cmです。

外側は19.5cmでも、ポールなどがあるため実際に物を置ける横幅はかなり狭くなります。

つまり、

  • ペットボトル
  • 缶類
  • 調味料
  • 細めの保存容器
  • 食品ストック

には使いやすそうですが、横幅のあるケースや大袋を収納したい人には合わない可能性があります。

「20cm分の収納スペースができる」と考えると、少しイメージが違います。

細いワゴンなので、動かすときの安定感は確認したい

購入者レビューでは、作りのしっかり感を評価する声がある一方で、幅が細いため移動時に多少揺れるという指摘も確認できました。

これは幅19.5cmという細長い形を考えると、気にしておきたいところです。

重い物を上段へ集中させるより、重量のある物は下側へ置く使い方の方が扱いやすそうです。

また、メーカー公称では棚板1枚あたり約80kgの耐荷重がありますが、耐荷重が大きいことと、細いワゴンを動かしたときの安定性は別の話です。

たくさん載せられるからといって、目いっぱい積む前提で選ばない方がいいと思います。

この商品を候補に残したい人

私は、次の条件ならMD2090-4Wを先に候補へ残します。

  • 冷蔵庫の必要設置スペースを確保したあと、20cm近い有効幅が残る
  • 幅20cmぴったりの商品は避けたい
  • 高さ180cmまでは必要ない
  • 食品や飲料を見える状態で取り出しやすく収納したい
  • 掃除のときに動かせる方がいい

逆に、生活感を隠したい人や、20cmの幅をできるだけ収納量へ変えたい人には別のタイプの方が合います。

楽天市場では、棚へ実際に物を置いた写真と、19.5cmという細さがどのくらいに見えるかを確認しておくと判断しやすいです。移動時の安定感が気になるなら、購入者レビューも見ておきたいところです。

収納量を優先するならタンスのゲン 幅20cm 

もうひとつ候補になるのが、タンスのゲンのリバーシブル隙間収納 ハイタイプ 幅20cm、商品番号49600457です。

外寸は幅20×奥行55×高さ180cm。

ルミナスとの最大の違いは高さです。

冷蔵庫横の20cmを「ちょっとしたワゴン置き場」ではなく、縦長の食品庫のように使いたい人はこちらの方が収納量を取りやすくなります。

可動棚に加え、必要なときに手前へ引き出すキャスター付きの構造で、左右どちらからでも物を取れるようになっています。

ペットボトル、缶、調味料、乾物などをまとめて冷蔵庫の横へ集めたい場合はかなり魅力があります。

ただし「20cmのすき間」へ幅20cmは、数字上まったく余裕がない

この商品で私が一番気になるのは、やはり幅です。

メーカー公称幅は20cm。

有効幅も20cmなら、

20cm-20cm=0cm

です。

数字上は同じですが、だからといって「20cmの場所に問題なく入る」とは考えません。

壁のわずかな傾き、床の巾木、組み立て後の位置調整、冷蔵庫側に必要なスペースまで考えると、20cmぴったりの場所へ幅20cmの商品を選ぶのはかなり攻めた選び方です。

私なら、実測20.0cmしかない場所ではこの商品を第一候補にはしません。

冷蔵庫の必要スペースを確保した状態で、20cmより明確に広い有効幅が残っている場合に候補へ入れます。

高さ180cmを使える収納量は大きなメリット

一方、設置幅に余裕があるなら、この高さはかなり魅力です。

幅20cmという細さでも、高さ180cmまで棚を使えるため、床面積をほとんど増やさずに収納量を取りやすくなります。

本体奥行は55cm。

ルミナスの59.5cmより少し短いため、奥行が浅めの冷蔵庫横でも前への張り出しを抑えやすい組み合わせです。

また、可動棚は収納物に合わせて位置を調整できます。

小さな調味料ばかりを並べる段と、背の高いペットボトルを置く段を分けられるので、「細いけれど高さだけ余ってしまう」という使い方になりにくいのはいいところです。

幅20cmより「引き出せるか」を忘れたくない

この商品は、すき間から本体を引き出して横から収納物を取るタイプです。

そのため、設置できるかを見るときには冷蔵庫横の幅だけでなく、収納の前に引き出すスペースがあるかも確認してください。

たとえば冷蔵庫の正面近くにダイニングテーブルやキッチンカウンターがあると、本体を十分手前へ動かしにくい場合があります。

収納力が大きくても、毎回半分しか引き出せないとなると、奥の棚が使いにくくなります。

ここは設置写真だけではなく、自宅の通路幅まで考えたいところです。

高さ180cm・約28kgなので、組み立てと動かし方も考えておく

幅20cmタイプの本体重量は約28kgです。

さらに食品や飲料を収納すれば、当然それ以上の重さになります。

収納力がある反面、軽いキッチンワゴンの感覚とは少し違います。

メーカーでは組立品として案内されていて、組み立て時には電動ドライバーの使用も推奨されています。

レビューでも、組み立て時に支えが欲しいと感じたという声や、高さがあるため安定感を気にする声が確認できます。

レビューだけで商品の安全性を判断することはできませんが、180cmという高さを考えると、設置後にどの程度スムーズに引き出せるか、床が水平か、といった部分は購入前に意識しておきたいです。

この商品を候補に残したい人

  • 冷蔵庫の必要設置スペースとは別に、20cmより余裕のある幅を確保できる
  • 冷蔵庫横を縦いっぱいまで収納に使いたい
  • 食品や飲料のストックが多い
  • オープンラックより生活感を抑えたい
  • 手前へワゴンを引き出せる通路がある

逆に、「冷蔵庫と壁の間を測ったらちょうど20cmだった」という場合には慎重に考えたい商品です。

楽天市場の商品ページでは、20cmタイプを選択しているかを確認したうえで、収納例と引き出した状態の写真を見ておくのがおすすめです。高さ180cmのボリューム感や、現在のレビューも最後に確認してから決めたいところです。

結局、冷蔵庫横20cmならどちらを選ぶ?

2商品を比べると、選ぶ基準はかなりはっきりしています。

幅の余裕と日常の扱いやすさを優先するなら、私はルミナスフィール MD2090-4Wを先に見ます。

幅19.5cmなので、20cmに対してわずかですが余白があります。

高さ94cmのオープンワゴンなので、中身も確認しやすく、掃除のときに移動させる使い方も想像しやすいです。

ただし、棚の有効幅は約13cmなので、「20cm幅をいっぱい使って大容量収納」という商品ではありません。

 

 

一方で、

有効幅に余裕があり、冷蔵庫横を小さなパントリーのようにしたいなら、タンスのゲン 49600457。

高さ180cmまで使えるため収納量はこちらが有利です。

ただし本体幅自体が20cmなので、20cmぴったりのすき間へ押し込む前提では選びません。


 

優先したいこと 候補 理由
20cmの中で少し幅を残す ルミナス 本体幅19.5cm
高さを使って収納量を増やす タンスのゲン 高さ180cm
物をすぐ取りたい ルミナス オープン棚
ストックをまとめたい タンスのゲン 縦長の多段収納

購入前は「収納幅20cm」より、この5点を確認したい

最後に、冷蔵庫横へ収納を置く前に確認しておきたいポイントをまとめます。

  1. 冷蔵庫の型番を確認する
    メーカー指定の左右・上部などの必要設置スペースを確認します。
  2. 放熱スペースを残したあとに何cm使えるか測る
    壁から冷蔵庫までの距離を、そのまま収納幅にしないことが大切です。
  3. 床・中間・上部の数か所を測る
    特に180cm級の収納は、上まで同じ幅とは限りません。
  4. 冷蔵庫の扉が開くか確認する
    収納が冷蔵庫より前へ出る場合、扉や引き出しとの干渉も確認します。
  5. 収納そのものを動かせるか確認する
    キャスター付きでも、前方に家具があれば引き出せません。掃除するときの動線まで考えておきたいです。

冷蔵庫横20cmは使える。でも「20cmの商品を入れる」から考えない

冷蔵庫横に20cm前後のスペースがあれば、収納場所として活用できる可能性は十分あります。

今回の2商品なら、幅19.5cmのルミナスフィール MD2090-4Wと、幅20cm・高さ180cmのタンスのゲン 49600457が比較しやすい候補でした。

ただ、いちばん大事なのは商品選びより先です。

冷蔵庫の必要設置スペースを確保したあと、本当に収納へ使える幅が何cm残るのか。

ここを確認してから商品寸法と照らし合わせると、失敗をかなり減らせます。

20cmぴったりしか残らないなら、幅20cmの商品は余裕がありません。

19.5cmでも残りは5mmなので、私は「十分余裕がある」とは考えません。

逆に、冷蔵庫側の必要スペースを確保したうえで20cm以上がきちんと残っているなら、ここまで紹介した2商品は現実的な候補になります。

収納量だけで決めるなら高さ180cm。

毎日の出し入れや、幅のわずかな余裕まで含めて考えるなら19.5cm。

最後は自宅の実測寸法と冷蔵庫の型番を照らし合わせて、「入る」だけではなく、普通に動かして使える方を残したいと思います。