わかってはいたけれど…またもや 間が空きましたね。


置いておくので復習してね。


〈ロク。〉




振られた。

オトコに振られてれ街を彷徨う。

またまた  くだらないオトコに振られてれしまった。


どうして あんな 価値のない男と付き合ってしまったんだろう?

奥さん…居たのに…離婚したって言ってた…言ってた…翔くん どうしよう。


水をぶっかけても気持ちは晴れるもんじゃないわね。

今、私 笑ってるけど…翔くん やっぱり 涙 止まらないや。

翔くん。 きっと 今夜も あなたを頼ってしまう。






『櫻井君』・・・そう呼んでいたあの頃が懐かしい。





『櫻井君』と呼ばなくなって…呼べなくなって何年になるだろう。






私は涙を拭って いつもBARに足を踏み入れた。


いつものようにカウンターに座る。



バーテンダーは


「いらっしゃいませ。」


と いつも通りに声を掛けてくる。



「ジンを使ったカクテルなら何でもいい。」



「かしこまりました。おつくりは、しますけど  スマホ テーブルの上に置いといてくださいね。」



「わかってる。」
と返事をして バッグからスマホを取り出し バーテンダーの言う通りにカウンターのテーブルの上にコトッと置いた。



「僕は介抱しませんから。」



「わかってる。」



「僕 本当は あなたを介抱してもいいんだけど…怒られるからね。」



「誰に?」



「わかってるくせに。」



「・・・・・」
わかってるわよ…わかってる。
翔くんにでしょ…


「黙ってもダメですよ。僕は翔さんに怒られたくないからね。」



「私 お客様。」



「わかってますよ。」



「タメ口すぎない?」



「それはいつも事でしょ!
翔さんも 大変だよね。
振られる度に呼び出されたら…」



「・・・そう、ね。翔くんに悪いわね。
ごめん。やっぱり 帰るわね。」
バーテンダーに言われた事が ズンときた。
心臓にズンと重しを乗せられた気分が一気に襲う。
だから…席を立って さっき入って来たばかりの扉へと向かおうとしたら…慌てたバーテンダーが 私の腕を掴んだ。



「いや。え? ま、待った!それはそれで…また 僕が 翔さんに怒られるから えっと まぁ まず 座って!!  」


掴まれたま 座ってと促され 今はあまり思考回路 回ってないから 言われるがままに座る。座ってから 思ったのは…あっ…だから 危なっかしいのか、な? と 今、今、ようやく わかった気がする。  

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翔くんは…『だから姫櫻姉は危なっかしいんだよ!!』とよく言う。 その “だから” はどこからきてるか 理解しないまま…翔くんに甘えていた。

振られる度に ココに来て 酔っては電話して 我儘言ってお迎え頼んで…翔くんに頼んでいたのは…私なりの防衛本能が仕向けたことなのかもと思ってみた。

その防衛本能は最後の砦でみたいなもので…こんな日の私は 飲んでもいない状態でも 思考回路はゼロに近いから 言われるがまま、されるがまま…だとしたら 飲んで酔ったら…危なっかしいどころの騒ぎじゃない?…危なっかしいのかな? もう そんな 歳 とっくに過ぎてる。例え 言われるがまま、されるがまま…襲われというか…されちゃったとしても 文句言えなくないだろうか?  相手からしてみれば…哀れな女を抱いてやったんだ。としか思わないじゃないかな?
「飲んだら 確実に…翔くんを呼ばなくちゃならなくなる…の、もう…よくないと…わかってるの。」
と言ったら さらに ドバッと涙が溢れた。涙を拭って入ったのに涙腺に蓋をするのを忘れたみたいだ。



「・・・・泣きすぎると・・・水分なくなってシワシワになるよ。」


と、言われ コースターにカクテルが優しく置かれ その隣には ハンカチまで置かれた。そのハンカチを手にして
「それは・・・困る。」
と、そのハンカチで 涙を拭う。



「ま、とにかくさ。 その 流した涙の分は水分補給したら? 酔いに来たんでしょ? 僕は…あなたを勝手に介抱して 家まで送り届けてもいいけど…翔さんにはどうしてか?バレるでしょ? そーなるとさ。翔さん 僕を怒るんだよねぇ〜。マジ怖いから…だから 僕はあなたを介抱できないの。」



「それは知ってるわ。でも…」



「いいんじゃないの? 振られた夜くらい 翔さんに甘えて頼っても。姫櫻ちゃんだって 翔さんしか嫌なんでしょ? お迎え。」



「“ちゃん” はやめて!!って 前から言ってるわよね?」
と 少し 落ち着いたら クイッとカクテルを一口飲む。



「だって 『あなた』とか呼ぶの  本当はなんか 嫌なんだもん。」




「私は だいぶ 歳上! 名前で呼ぶなら “さん” にして!! どうして 翔くんが “さん” で私が “ちゃん” なの?」




「“翔さん” なのは…“翔くん” って呼ぼうとすると怒るから!」


 

「・・・・えっ!? そうなの?」




「うん。 『そー呼んでいいのは姫櫻姉だけ。』って…あっ これ内緒だった。」


バーテンダーが 『内緒だった』と言い終わらないうちに カクテルを飲み干した。
「お代わり。」




「早っ…酔い潰れる決定だね。翔さん…ご愁傷さまです。」




「なんか 言った?」




「いや。ま、飲んで。」

と 出された カクテルを また 飲み干す。






続く・・・






誤字脱字ありましたら 許してね。
何かありましたら…コチラ(メインブログ) か メッセを。




あくまでと 妄想 です。





翔姫櫻。