コチラは悪魔でも妄想です。
ダメな方は回避お願いします。
置いておきます。
【彼女side】
また…だ。
また 振られた。
また 浮気されちゃった。
ま、いつものことだ。
理由
多分 あれだね。と思う。
指摘もされたことあるもん。
あるもんって 私 もう 熟女の域に入ってるかと…恥ずかしながら思う。
結婚してない。
結婚したくても 出来ない。
阻止されちゃう。
阻止されるのが 弟の翔くんならいいのに。
弟? 弟ね…弟だなんて思ったことない。
阻止は…他ならぬ 血の繋がった血縁者からの阻止ばかり。
でも、振られる原因はあれだと思う。
阻止されたおかげで 婚期を逃した。
この歳にして実家暮らしって…どうかと思う。
何度か 家でならしたことある。
それは中学あたりから 何度も繰り返してきたけど あっという間に捕まってしまう。
それは…両家から “守られている” といえば…まあ そうなんだけど…守られてるのは私じゃないと思う。
守りたいのは私という存在をだと思う。
両家から…母と義理の父…の両家からだ。
に、しても 私を幾つだと思ってるのかしら?
ほら また 電話。
ディスプレイを見ては無視すること 数回目。
振られたんだから…そうなるように仕向けんだから…これから 焼け酒なんだから 邪魔しないでよね。
あっ…仕向けなくても…別れることは付き合ったときから 決まっていたかもしれない。
今回の場合は指摘が入ったから 認めた。
のもあるけれど…相手にも問題あったわね。
「そうなのかもしれないわね。」
と認めた。
「なのかも? 君は僕のこと本気で好きだった?」
「どういう意味?」
別れ話の始まりかな?
ま、私も慣れてきた。
に、しても 今夜も素敵なレストランだこと。しかも いいお肉つかってるものね…“美味しい” わね。
「・・・君の心の奥には・・・誰かが住んでるよ。こうやって会って 会話していても、美味しいディナーを食していても、船上パーティーに連れて行っても・・・キスをしても・・・夜景の見える最上階の部屋のベッドで愛し合っても・・・君は僕を見ていない。僕を通り越した誰かに愛されてるみたいな表情をする。」
ちょ、ちょっと!!
「や、やめて…そんな…こと…ここで話す内容じゃないわ。」
美味しい食事が台無しになる。
「いや 敢えて させてもらう。君は僕を好きだったかい?」
そう。それなら 私も簡単に身を引かないわよ。知らないから…私を甘く見ると知らないから…
「だから お付き合いをしたのよ。私 婚期を逃した女なの。付き合うとなれば 慎重に考える。あなたに 『好きです』と告白されて 嬉しかったけど…先を考えるのよ。これでも、真剣に考えたわ。」
たぶん…ね。
もしからしたら…彼から逃げる為に男と付き合ってるのかもしれない…と思われてるかもしれないけど…一応これでも 付き合うとと決めた男は好きになれるかを吟味するわよ。最初から別れる前提で誰も付き合ってないわよ?これでもね。
だってそんなことしたら 悪いじゃないの。相手にも…彼…にも。
「でも、僕には 君は他の誰かを見てる…ように見えたとうより 最初から それは感じていた。だけど 君は僕を選んでくれたんだと 舞い上がったよ。僕だって いい歳だ。そんな僕が 舞い上がったんだ。君のことが 好きでたまらなかったからね。でも そんな 舞い上がった気持ちは、あっという間に消えたよ。君は僕を選んだけど 君の中からは消えてなかった。それなら 僕が消してあげる! その存在を!と これでも 頑張った。好きだったからね。でも どれだけ 努力しても 君は僕を見てくれない。」
ふーん。なるほどね…
「だから…若くて アイドルみたいに可愛くて甘え上手な女の子に惚れられて…「奥さんが居ても…好きです。」とか 言われて…夜景すら見えないホテルに連れ込んで 寝ちゃったんだね。」
「・・・・いや その それとこれは違うというか・・・違わないけど」
言い訳無しか。
「単に目を閉じて寝ちゃっただけ?」
「え?」
「それとも・・・しちゃったの?」
「え?」
「キスしちゃったの?」
「え?」
「それとも・・・いれちゃったの?」
「え?」
「そのこ 可愛いよね?」
「え?」
そろそろ 畳み掛けるかなぁ。
「そのこ どうして あなたに奥さん居るっておもったの? 私はまだ 奥さんじゃない。それとも・・・まだ 離婚してなかったとか?」
「え?」
「私をからかいたかったの?」
「え?」
「私の軀で遊んでみたくなったの?」
「え?」
「奥様と比べたかったの? よかった?」
「え?」
「衰えた軀を抱いたあと若い軀を堪能したかったの? その差を堪能してたの?」
「や、やめてくれ!! こんな…素敵なレストランで 話す内容じゃないよ。」
「あなたから 話し出したのよ? 私に 好きな男が居て なのに あなたとお付き合いして 俺を見てないとか…俺と愛し合ってないとか…あなたの本当って…なあに?」
「別れよう。やっぱり 君とは無理なようだ。 話し合って なんとか君の気を惹き止めようとしたのは認める。若い女の子に手を出したのも認める。妻となら離婚した。でも、君の心の中には…誰かが居る。今も その圧力に押し潰されてる僕が居る。君とは無理だったんだ。別れよう。」
ほらね…振られた。
なあにそれ…認めて正当化したつもり!?
“身辺を綺麗にするから 考え直せよ” とか “本気で僕を見て僕を好きになって僕だけを見てくれ!”とか 臭い台詞のひとつも出ない。臭い台詞で構わないのに…引き止める言葉のひとつも 持ち合わせてない男なんて どうでもいい。
今夜は焼け酒 決定ね。
今夜も翔くんに迷惑掛けちゃうな。
掛けちゃうな…
掛けちゃうな…
「・・・・わかりました。最後に・・・ここのお会計はお願いね。」
と、言って グラスに入ったワインをぐいっと飲み干すと席を立って
「私が悪いとも思わないけど。これ 私からの手切れ金の代わりに差し上げるわ。」
とまだ 残っている水を別れたばかりの男の頭からゆっくりと垂らして差し上げた。
だから 女をあまく 見ないことよ。
女と……いうか 私を…かな?
翔くん また やっちゃった。
どうしてかな?
翔くん 涙出るの どうしてかな?
涙 止まらないや。
翔くん ごめん また 迷惑掛けると思う。
どうして いつも 翔くんにばかり 頼って 迷惑掛けるんだろ。
でも、お迎えは…あの頃みたいに…翔くんじゃないと嫌なの。
いつも翔くんの手が私を救う。
続く。
