指令 | BASIC

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人を恋する気持ちって、きっと昔から変わらない。

ふんわり、優しく、軽く唇がふれた。
このキス、知ってる。
とろけるように甘くて、とっても優しいくちづけ。

腕を回して、ゆっくり抱き寄せた。
何度も何度も、優しく軽いキスを交わす。
頬をすりよせて、髪をなでる。
腕の中に包まれて、肌をすりよせる。

さっき飲んだお酒が残って、ポワンとしていた。
何かを尋ねられたけど、お酒の回った頭にはテンポよく言葉が入らない。
なんて返事をしたのだろう?

甘いキスを交わしながら、長い指がゆっくりと私のからだを刺激する。
背中をなでられ、下着が外され、肌がもっとふれあうようになる。
絡めあった足の間をぬって、やがて、ゆっくりと、でも的確に、長い指は私を捉える。

「いい声だ」と言われて、「いや」と言う。
「もっと鳴かせたい」と言われて、「やめて」とお願いする。
「気持ちいいんだろう?」と見つめられて、視線だけが絡み合う。
その間も長い指は絶え間なく私を捉えて離さないから、最後には「キモチイイノ」と涙目で訴える。

こんなに乱れたくない。
こんな姿を見られたくない。
それでももう、与えられる快感に自分を抑えきれなくて。

ポイントを刺激される。
「なんか出ちゃう!!」
ダメなのよ。
ここじゃダメ、ここはダメ。
お願いだからそんなことしないで。
「大丈夫だよ、出さないから」
恨めしく見上げるけれど、からだはおそろしく反応している。
どうしてこんなになるの?
私はどうなっちゃうの?
「やだったら!」
「しないから」
「だめだったら・・・」
「ほら、こうしなきゃ出ないよ?」
そういってなおきつく、長い指で責めたてられた。
限界寸前まで弄られて、弛められ。
それを何度も何度も繰り返された。

最後にあなたがいい声で鳴くまで。
濃密な時間は続いた。

気がつくと、胸も髪も背中も、汗びっしょりで。
それがなんだかおかしくて。
半分照れてフフフって笑った。







自分の声で覚醒した。







え?
なに?
ここどこ?
自分のベッド?

昨日はだいぶお酒を飲んだんだった。
それから?
途中から全く記憶がない。

ベッドの中がごそごそ動いた。
ハッとして身構えると、犬がブランケットの隙間からちょこんと顔を出した。
肩の力が抜けた。

時々、おそろしくリアルな夢を見る。