メンテナンスでお預かりしましたエンジン







下手に手が加えられたエンジンでありとても酷いものとなってます。



何があればこのようなことに…



点検修正します。



クランクケースは片側のみ交換されたもののようです。


ケース合わせを行いベース面修正



洗浄行いました。

メインシャフト部ベアリングが滑った後がありました。




カウンターシャフトは廃盤になってしまってます。


中古部品になりますがストックで残しておいたものがありましたので、それを使うことにしました。



KDX220では割と交換していた部品でした。





ウォーターポンプシャフト腐食により抜けません。

ベアリングが連れられて抜けてきました。

ベアリングハウジングも削れあとがありました。



サービスカバーのクラッチリリースシャフトの摺動部傷がありこちらも修正





取り外したシール、ベアリング、インペラー



インペラーはまだ部品があった為、交換しても良いかもしれません。

肝心なシャフトが廃盤です。

これはなんとかしましょう。



クランクシャフトは左右ともネジがバカになっており、新品部品は廃盤になっている為、ストックしていたクランクシャフトをオーバーホールして使うことにします。



ベアリング取り付けました。

嵌合が弱っていたところ補強しました。



問題のハウジング傷だらけだった箇所。

ハウジングに僅かに後遺症が残っているかもしれないですね…

対策は行っており、次回ケースを割ることがあれば、今度はクランクシャフトにベアリングが残ってくることはないでしょう。



同じサイズのパッキン。

品番が違い使われる箇所や役割も違います。

間違えるとマズイです。

整備にパーツリスト必要です。







クランクケース合わせました。



クラッチ



洗浄はしてみたものの、ディスク、プレートとも良くありません。



メインシャフトクラッチワッシャーですが、締め過ぎなのか、痕がついてます。

このようなことは見たことがありません。

左側が新品部品です。

適切なトルクで締めているうちは、このようなことは起こらない筈です。


おそらくメインシャフト、クランクシャフトのネジがバカになるくらいインパクトレンチで締めたのでしょう。

安全の為にエンジンどころか機械物触れさせてはいけない作業者だと思います。

これくらい無知な方が作業した自動車が走っていると思うと恐いです。




今回は何とかなったとしても

カウンターシャフト、部品が出なくなったのは何かしら考えなければなりません。




オフロード走ったあとのメンテナンスもそうですが、フロントスプロケットダンパーも結構重要です。