リヤショック交換ご依頼です。



オイルは抜けきり、ちょっとした段差でも踊ってしまいます。



ショックはYSS製です。

純正ショックの半額程度で購入でき性能は悪くありません。

もっと安いショックも存在しますが、コスパはこちらの方が良いと思います。

プリロード調整付きで合わせられるのも良いです。

抜けたものから交換することによりかなり良くなります。

センタースタンドを立てても平地ではタイヤが接地することもありません。


ご依頼ありがとうございました!



KDX220の続きです。

クランクまわり錆びてます。



クランクベアリングを取り外しました。

KDX125と違い簡単には取り外しできません。


中は傷だらけです…



あるスズキの2ストエンジンの時の写真ですが、膨張係数の近いであろう特殊鋼スリーブとクランクベアリングが錆びてくっついて取り外しがベリーハードになっていたことがございました。




KDX220は2箇所ベアリングの取り外しに工夫が必要な箇所がございます。

ひとつ目は内径6mmと8mmのベアリングです。

とくに6mm用は工具が限られてきます。

概してベアリングプーラーアタッチメントサイズは内径10mmからです。



8mmはアタッチメント持っており、6mm用は壊れた工具を改造してつくりました。



取り外しはバッチリです。


そしてメインシャフトの内径16mmのニードルベアリングです。

ベアリングプーラサイズは10/12/15/17/20というものになっており、16mmというのは変わっています。

ボールベアリングに比べ壊れていることは少ないです。

ほとんどの場合は無理に取り外す必要もないことも多いでしょう。


ただベアリングがついたままだと十分な洗浄ができない為、交換前提で取り外します。



クランクケースベアリング、シール全て取り外しました。


シフトドラムベアリングが廃盤になってしまっており、今のところ異常がない為、再利用することになりました。

ベアリング外側は反対から押せません。

つまりら異常がなくてもプレスやプーラー叩き抜く等の方法で取り外すとベアリングにダメージを与えてしまうため違う方法で外しました。

シフトドラムベアリングはクランクシャフト、メインシャフトのように常に高回転で回転するベアリングではなく特にミッションに異常がなければ壊れやすいところではありません。

ただ部品があれば通常は交換している部品です。


傷が付いていた方のクランクベアリングのリテーナーが何かしらの理由でちぎれ、これが中で暴れてケース内をズタズタにしたのではないかと思います。

他に異物らしい物は見つかりませんでした。



正常なクランクケース




現状のクランクケース異常箇所


オーナー様とのご相談の結果、出来る限り修正行うことになりました。

クランクケースが新品が手に入らないのは残念です。


シールが正しく取り付け出来るように面取りを行いめくれて盛り上がっているところは平にしなければなりません。

クラック等は見つかっていません。

ほんの僅かに一次圧縮が犠牲になるかもしれませんが出来るだけ応力が集中しないようにします。

削り込むわけではないので通常運転に影響はほとんどないと思います。

クランクシールが劣化しているエンジンよりは遥かにロスは少ないと思います。





クランクシャフトは錆びてしまっていて、磨いたとしても一度錆びたものは再び錆びやすい為、オーバーホールしたクランクシャフトに交換します。



純正コンロッドキット組み込み済み。

クランクシャフトアッセンブリーは廃盤ですが、コンロッドキットはまだ部品が揃います。


このままではマニュアルのTIR数値から僅かに外れているので修正します。

これでも僅かなんですよね…




非常に良くないのがツイスト。

見やすいように同じようなダイヤルゲージスタンドあったら便利ですが、頻度が増えたら考えます。




規定値内にしました。

Vブロックにかけても数値OK。

このタイプのクランクシャフト難しいですよね…





クランクケース洗浄完了しました。


シリンダーまわりまだまだ時間かかりますが、腰下を早めにテストしたいので先行して組み上げる予定です。