初期型2ストビーノのタイヤ交換のご依頼


買った時からこの状態だったそうで、この状態で納車するなんてあり得ない!




凄く厄介な事に、年月が立ち過ぎているせいかリヤリム外れません。

全くビクともしません。

ミッションシャフト叩くわけにはいかず…

プーラー作戦も無理にするとリム振れの原因になる為、慎重でなければなりません。



少しずつ引っ張ってきて、やっとここまで抜けました。

1時間かかってます。





スプライン嵌合部錆びて動かなくなっていました。

取り付けようとしたら奥まで入っていかない。

もし、ナットで締めて圧入した場合はまた同じように取り外しが困難になります。



手でスライドできるくらいまで磨いて錆びを落とすのが正確。

錆び止めスプライン保護の為にグリース塗りました。

錆び落とすとスムーズに脱着できるようになりました。

整備してな過ぎるとこのような事が起こるのですね。



以前タイヤ交換の時にガスケットを交換していなかったのか慢性的に排気漏れが起こっていたようです。



潰してシールするタイプなので、基本再利用はおすすめしません。



無事タイヤ交換は終わりました。

ほっとしました。

正直外せなかったらどうしようかと思いました。


通常リヤタイヤ交換に要する時間は30分程ですが2時間程要しました。

事情を察して今回は通常通りの工賃で行いました。

時間は有限でタダではありませんが、このケースではオーナー様に請求するのは気の毒な気がしてなりません。

はみ出た作業時間分は無責任に販売した人に請求できたらスッキリしそうです。




VT 250Fインテグラ


前回、廃盤のガソリンコックのパッキンを交換しました。



パッキンがダメならオートコックダイヤフラムもダメになっていると考えるのが相当です。




タンクに取り付けてオートコックテストしました。

問題なかったです。


部品廃盤でどうしようと思いましたが、

ガソリンコック修理によりガソリン漏れなおりますね!



エンジンかかりました。





整備前測った時は数値がかけ離れていたので、再度計測しました。

VTのCOの整備濃度目標値は3〜5%なので一応OKです。


今の感覚だと多く感じます。

ただ捉われることに意味がないと思います。


COは血液中のヘモグロビンと結合しやすく極めて毒性の強い物質です。

ただ、バイクに三元触媒がないのが当たり前の規制前のバイクです。

確かに有害物質を意識したり抑える努力をすることは大事です。


COを抑えるにはエンジン燃焼を理論空燃比以上にすれば良いということになりますが、CO、HCが最も抑えられる、ちょうど理論空燃比以上になったところで、NOxというCOよりヘモグロビンとの結合力が強く呼吸気系に作用して障害をもたらすというヤバい物質が大量発生するというジレンマが起こります。


規制後のものは三元触媒システム、専門用語で「window」と呼ばれる狭い領域内に空燃比を制御することによりCO、HC、NOxの3成分をほぼ完全に無害化しています。


ちなみにバイクは車検にはNOx関係ありません。









要ラジエーター洗浄




ラジエーターフラッシュを使います。



循環させます。



ラジエーターフラッシュを洗い流します。


液を抜いて水を出してエンジン回す、液を抜く水を出すエンジン回すを透き通った液体になるまで数回繰り返しました。


この作業はかなり時間がかかります。


この時にウォーターポンプまわりから液が漏れている事が発覚しました。



ラジエーター洗浄終わるころには

もう外は真っ暗です。


新しい冷却水を入れる前に

サーモスタットハウジングおよびウォーターポンプのパッキン交換です。


ウォーターポンプのボルトは錆びて回りませんでした。

強引に緩めようとすると折れるやつです。

ウォーターポンプは廃盤で変えがありません。


結果。運良く緩めることに成功しましたが誰がやっても折れても仕方がないような状態と思いました。

水漏れているのでパッキン交換を見送るという選択肢はありません。


まともに整備してきていない状態の悪い旧車は嫌だ!→当時の心境



インペラが錆びている事からも冷却水は交換されていなかったことが推察されます。






ターミナル錆びているのは良くないので磨きました。


リザーバータンクのチューブ交換し、漏れはなくなりました。



前回あげた入庫じ整備前状態


吹け上がり悪いです。




エンジンをかけていると排気臭いがキツく目が痛くなり、異常だと感じました。

テスターで見てみたら、テスターが壊れているかと思う数値でした。






同期もしました。



まだ乗ってませんが、とりあえず吹け上がりは良くなっています。
タコメーター謎の不動なので、これも原因を探っていかなければなりません。

2気筒点火している為、信号元はまず問題ありません。
信号元からタコメーターの間、タコメーターの電源の配線、ほとんどないですがタコメーターユニットがそのもの不良のいずれかと考えられます。