ホンダVT250Fインテグラです。

レア車両です。

個人売買車両とのことで、メンテナンスご依頼です。



まず



シートロックが壊れており、シートが外せませんでした。



シートカウル、関係があるか分かりませんが割れていました。

ボンドでくっつけた痕がありました。


シートロックは解除しました。



エンジンはかかりましたが、タコメーターの針が動かないです。

吹け上がり不良です。



エンジンかけたら冷却水らしき液体が漏れていました。



リザーバータンクあたりです。


付着すると塗装を傷めるので、すぐに掃除しなければなりません。



さらにガソリンも漏れてきました。



ガソリンコックからです。



フォークオイルも左右から漏れてます。





汚いです。



見えるところと見えないところの綺麗差が大きいです。



タイヤひび割れ


インテグラはWディスク、アンチノーズダイブセミエアサスフォークです。

専用部品が多い為、STDモデルよりさらに廃盤部品が多いと思います。





クラッチフルードは予想よりはマシでした。

しかし、ピストンキットの交換は必須でしょう。



冷却水はラジエーターの上まで入っていませんでした。



ドレーンボルトの感触に違和感があります。

緩めても手で回っていきません。



冷却水は交換していないようです。



リザーバータンク


ここから漏れていた可能性が高いです。



洗浄して、余程ないと思いますが穴が開いていないか確認しました。

チューブを交換すれば漏れは止まりそうですが、部品が出るかはあやしいです。



バッテリー

純正バッテリーといえばGSYUASA製か

古河電池製です。

古河電池のバッテリーがセットされてました。



液が減っていたので補水してチェックしました。

新品に交換しても良いですが、フル充電すればとりあえずのところ題ないと思います。

気をつけないといけないのが新品に交換する時、数千円の格安バッテリーに交換する場合かえって格安新品バッテリーが古い純正バッテリーより寿命パワー性能が劣るパターンがあります。 

急いで交換する必要はないと思いますが、どうするかはオーナーさんに判断していただきます。




ガソリンコックの切り替えを回転させると、隙間からボタボタ漏れてきます。

中のXリングの寿命です。

しかし、コックがリベットで止めてあるように非分解で、パッキンの部品設定はありません。

パッキンの寿命すなわちガソリンコックアッセンブリー交換です。

既に部品は廃盤になって新品は手に入りません。


ガソリンが滲み続けているのはかなり危ないです。

優先的に処置します。



リベットを破壊しました。



ネジ加工しました。



偶然にもVTZ250のガソリンコックを修理した時に確保していたパッキンセットが適合しました。

VTZ250はVT250Fの後続モデルですが、かなり昔からガソリンコック廃盤になっていました。

それより古いVT250Fのコックが廃盤になっているのはそうですよね。





漏れ確認しました。

漏れてこなくなりました。

ガソリンコックとりあえず解決です。

今後もパッキンを交換していけば何とかなりまそうです。

オートコックのダイアフラム部分は新品が出ます。


とりあえず注文部品をリストアップして作業終了です。



修理ご依頼いただいたTW配達にて納車です。

県外よりありがとうございました。