今回はキャブセッティングしました。
ヘタった中古車はまだエンジンが回転しやすいように薄い方にセッティングされているものを良く見かけますが、逆です。
概して爆発させる燃料を増やせた方がパワーやトルクが出るに決まってます。
実際にジェット、ニードルは濃いめにしてレスポンスやトルク感が出るようになりました。
メンテ前でも、割とコンディションは悪くないKDXでしたが…
オーナー様が一番違いに気が付くでしょう。
お客様部品お持ち込みで、キャリパーの交換です。
ブレーキに不満があるからだと思いますが、大元の油圧をかける装置がヘタっているとやってる事が違うと思います。
ピストンから若干の滲みがありました。
ストック部品がありましたので、このまま交換します。
レベルゲージも劣化しているので、一緒に交換することにします。
シールはヘタってます。
必要なところはグリスアップします。
一応ピストンシール専用グリスが存在します。
マスター整備完了です。
かける圧が抜けていたら2POTだろうが何だろうが効果は薄いでしょう。
交換完了です。
シールなブレーキフルードが新しくなって油圧はしっかりかかります。
ピストン径は変わらないので、同じ入力で(2POTキャリパーピストン接触面積/純正キャリパーピストン接触面積)倍の出力でパッドを押すことになり、押し出し量は逆数倍になります。
試乗させていただきまさした。
四日市、鈴鹿間のいつもの時間帯の渋滞に巻き込まれてしました。
帰って来れたのは日が落ちる前です。
距離は70Kmくらいですが、合計2時間半程乗り続けていたと思います。
社外チャンバーですが、下のスカスカ感はなく、極小スロットルや半クラッチでエンストしそうになる事もありません。
某クラッチオイルの効果もあり、シフトのショックが少なくクラッチの切れも良く、エンジンの振動も少なく割と長く乗ってましたが、それ程疲れませんでした。(オイルは大事と思いました。)
下がスカスカで上だけ走るバイクは街乗りでは疲れますし、発進の度に回転数を上げ気味にしないといけないので、エンジンやクラッチにも良い事ありません。
街乗りメインのお客様なので、低速中速は重要で意識してますが、上も綺麗に回ります。
つまり、乗りやすくなりました。
この装備はとても優秀と思います。
オーナー様はバイクを大事にしている証拠です。
従来KDXは水温上がったら警告ランプが付くだけで、付いた時には110℃くらいらしいので、その地点ですでにエンジンに悪影響及ぼしている気がします。ランプ点灯→手遅れ?
渋滞の時は水温を数値で見ることによって常にエンジンを気にする事ができます。
水温によってコンディションも変わりますので、このバイクの水温を知ることによりベストコンディションの温度を知ることが出来るメリットもあります。
水漏れ、オイル漏れ、排気漏れもなくオーナー様に近くお返し出来そうです。
大変お待たせ致しました。
ご遠方より当店ご依頼いただきありがとうございます。