ベッドライトが暗い、バッテリーが弱い、エンジンがかからない時があり、MILが点灯した時があったとのことで修理ご依頼です。
V125初期の速いモデルです。
走行距離はメーター読み56200Km。
現在は故障コードは出てません。
バッテリーは交換したばかりだそうです。
この数値は異常です。
現在の故障コードはありませんが、
過去の故障履歴が残ってました。
FIランプが点灯したというのは、セルの回し過ぎによる一過性の点灯だと思います。
故障診断の結果、レギュレーター異常、ステーターは断線なしコイル抵抗値規定値内、出力ありでした。
マニュアルには数値の記載はないですがAC出力テストの結果、出力が低いです。
クランクポジションセンサーCPS、抵抗値は正常ですが、出力特性が外れてます。
エンジンがかかりにくい症状はCPSの故障が原因は考えられます。
アース、コネクター、配線の点検結末異常なし、
ステーター、レギュレーター異常と判断しました。
ステーターを交換するため、エンジンを外します。
リヤブレーキワイヤーストッパープレートのねじ。
何年も取り外していないのか、完全に固まってました。
ショックドライバーを使うにも、緩む気配なく、加減を謝るとクランクケースが割れるかもしれないので、ショックドライバーは諦めました。
他の方法でかろうじて外しました。
ここに苦しめられた人は私だけじゃない筈!
ネジからスモールベッドへ
次回取り外し機会があればショックドライバー不用
インシュレーター割れ
50ccのレッツ4やV50なども、しばしば見ました。
エンジン外しました。
先程のリヤブレーキのトラブルがなければ、エンジンの脱着はそれほど時間かかりません。
オイルドレンまわり漏れてます。
エンジンオイルかなり黒いです。
ステーターはエンジンオイルに浸かっているので、オイル管理悪いとステーターにも良くないです。
カバーとクーリングファン取り外しました。
ライトケースカバー取り外しました。
ガスケットこびりついてます。
ガスケット剥がしが地味に大変です。
エンジンを外した理由です。
汚れ酷いです。
ステーター目視にて、焼けや絶縁剥がれはありませんでした。
単体点検でも、やはりチャージコイル、ライティングコイル抵抗値は規定値内。
初期型は単純な半波整流、接地型。
アドレス V125は型式沢山ありますが、弱点なのか、次の型から三相コイル、全波整流と違うものに変更されてます。
こちらの方が充電効率は良く、不具合も見つけやすいです。コイルはフローティングで地絡は異常なので、比べてテスター導通レンジで発見が容易です。
充電とは別系統のクランクポジションセンサーは異常が疑われます。
ガスケット剥がしました。
スクレーパーでガシガシしません。
傷が付きます。
スクレーパーでガシガシしなくても、このように傷を一切つけずにガスケット除去は可能です。
カバー側のガスケットも剥がし、洗浄しました。
ステーターは3000円代の社外品も出回ってますが、20000円以上しますが純正一択です。
価格差が大きいので揺らぎそうになる気持ちはわからなくもないですが、
ステーターはクランクポジションセンサーと一体になっており、クランクポジションセンサーは燃料噴射、点火制御、失火判定などのエンジン制御の土台になる基本センサーで、重要なセンサー故、純正部品を使うべきなのです。
耐久性のみの問題だけでなく形状、特性が僅かに違うだけでも、純正設計からの特性ズレ、点火タイミング、燃料噴射タイミングズレ後々あらゆるエンジン不調の原因に直結します。
社外品がたくさん出回っているということは故障の多い箇所なのでしょう。
クランクシール、形状が少し違いました。
300〜500円くらいと思っていたら、2000円もしました。
CHINA
純正部品です。
ステーターボルトも交換します。
ゴム部は念の為、液体ガスケットを塗布して24時間硬化させます。
前回のオイル交換時、たぶんガスケット再利用してます。
このタイプのガスケットは再利用不可です。
オイル漏れます。
スロットルバルブ
ついでに洗浄
ISCV通路も!
インシュレーター、パッキン交換
ついでタペット点検
INなのにかなり広がって範囲から大きくはずれてます。
EX側は詰めるよりある程度隙間残す方が良いです。
調整後、数回クランキングさせ、タペットが規定値にあることを確認しました。
シャフトはかちこまず、エンジンマウント位置合わせて締め付けます。
念の為確認しましたら、エアクリーナー汚れていたので掃除
EXガスケット新しいものに交換、取り外しに苦戦しました。
新しいエンジンオイル入れます。
Before
After
レギュレーターも新しいものに交換しました。
今回はレギュレーター、ステーターも故障、バッテリーはバイク店で交換されたばかりとのことでしたので、おそらくバッテリーが弱っていた時にはすでにレギュレータかステーター、あらいは両方故障があったのでしょう。
バッテリー交換時にバッテリー電圧確認を行なっていれば、その時に異常は発見できたのではと思います。
故障していても疑いようのない走行距離ですが56000Km、部品は頑張った方ではないかと思います。
ある程度試乗確認させていただき、オイル漏れやその他異常がないか確認いたしました。
修理完了となります。
当店にご依頼いただきありがとうございました。







































