先週、叔母が亡くなった。(一昨年亡くなった実父の妹)

 

もう10年以上病に苦しんでいたので、父の葬儀にも来ることはできず、私も久しく会っていなかった。

 

2日休むのは難しかったので、参列者が少なくなってしまうだろう告別式に、私は参列することにした。

 

身内の葬儀は、夫以来だったので、いわゆる「フラッシュバック」が起こるのでは、と、前日から不安だった。

 

葬儀場に着き控室に通されると、やはり今日の参列者は少ない、と従姉弟に言われ、遠方のため1日休みを取っていたので、「火葬場まで良かったら行ってもいい?」と聞くと、大変喜んでくれた。

 

意外と平気かな・・・?とこの時点では思ったのだが、会場に入った途端、猛烈に心が苦しくなった。きっかけ、というか、理由は、「生花の匂い」。むせかえるような、花の匂いが、夫と最後の別れをしたあの日の記憶を、私の頭に鮮明に蘇らせた。

 

人間の五感のなかでも、嗅覚って記憶と直結しているというが、まさにその通り。

 

夫の葬儀のあれこれが私の頭の中を駆け巡った。

 

でも、従姉弟は2人とも私より年下だし、しっかりしなくちゃ、と気を取り直し、なんとかその後は無事に過ごせたと思う。

 

収骨も終え、最寄り駅まで送ってもらい、帰りの長い道のりで、やはり夫の死の前後の事が、こんなにも生々しく自分の中に残っているのだ・・・と思った。

 

苦しかった事ばかりを思い出してしまって、夫も嫌だろう。

 

一緒に笑っていた頃の事を、少しずつでも思い出せて、私も微笑んで行けたらいい。

 

時間は、もう少しかかってしまいそうだけれど。

 

 


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